恋を知らない君に、僕が恋を教えよう。【無性愛者と幼馴染の恋物語】

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結局あの後、のんちゃんが重に勝ったものの、焼きそばパンがまさかの売り切れで。









流星のせいや！ってとばっちりで言いがかりをつけられた流星は、二人にプリンおごってた。









｢あ、また流星と神ちゃん同じもん食べてる｣









流星のお金で、プリンを買ってきた重とのんちゃんが席に戻ってくると、一足先に食べてた俺らをじーっと見てきて。









｢昨日もやん、二人とも唐揚げ定食やった｣









｢そんで今日は二人揃ってしょうが焼き定食か｣









なんや知らんけど、やたら俺と流星はメニューが被る。









まぁ、迷ったらとりあえず流星のに合わせよう、なんて日もあるんやけど、毎日そんなわけではないし、基本食べたいもんを選んでるわけで。









流星が俺に合わせてへんのやったら、まぁ、食べ物の好みが合うんかなぁ。









｢まぁ、俺も神ちゃんも食べたいもん選んでるだけやで？｣









あ、こいつ同じこと考えてやんの。









｢おん、たまたまや｣









｢ふーん｣









特に何も思ってへんような軽い返事をした正面の重は、いつもの笑顔に戻り、いただきまーすっ！て言うて幸せそうに食べ始めた。









悔しいことに、こんな可愛い重から目が離せへんくなって、つい見とれる始末。









一人でちょっと焦って、すぐにしょうが焼きに視線を戻した。









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