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あれからどれだけ泣き続けたやろう、これ以上出る涙が無くなり、流星の腕の中から開放された。
「…いつからっ」
ゆっくりしか話せない俺を、何も言わず待って話を聞いてくれる流星。
「…いつから知ってたん?」
流星と話ながら気づいた、流星は俺が重のこと好きって、気づいてるわ、って。
俺は今まで、誰にも、重への気持ちを打ち明けたことはなかった。
流星やのんちゃんみたいに、心を許せる友達にも、ちょっと迷ったこともあったけど、結局言うたことは無い。
「俺と神ちゃんは、運命共同体やんか」
俺の頭をちょっと雑に撫でながら、いつもの笑顔で笑いかけてくれて。
「こんだけ一緒におるんやもん、わかる」
流星は高1の夏には気づいてたらしくて、ずっと黙って見守ってくれてたらしい。
「…ありがとう」
「なにがありがとうやねん、俺何もしてへんし」
そう言いながら、ずっと俺の肩を抱いて安心させてくれてる流星の優しさに、また涙が出そうやった。
フリーな方の流星の手首にはめられた腕時計が、授業の終わりの時刻を示そうとしていた。
「とりあえず教室戻って、重に聞いてみよか」
「…おん」
気乗りしない様子で小さく返事をすると、大丈夫やって、俺がついてる、そう言ってほっぺをふにって。
「あひあほぉ、りゅうへぇ」
「ん、」
そしてチャイムが鳴り、階段を後にした。
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ゆみゆみ(プロフ) - もも神昴さん» 頑張ってください!ずーっと、作者さんのファンですっ (2015年11月12日 20時) (携帯から) (レス) id: 82229b043a (このIDを非表示/違反報告)
もも神昴(プロフ) - ゆみゆみさん» わわわっ、画像まで!ほんとやる気になります( 〃▽〃)更新頑張ります♪ (2015年11月12日 18時) (携帯から) (レス) id: 3c13edc17f (このIDを非表示/違反報告)
ゆみゆみ(プロフ) - もも神昴さん» いえいえです!画像も最高ですっ(^^) (2015年11月12日 17時) (携帯から) (レス) id: 82229b043a (このIDを非表示/違反報告)
もも神昴(プロフ) - ゆみゆみさん» 勉強だなんてっ、恐れ多いです(汗)でもそう言ってもらえて本当に嬉しいです(*´∇`*)ありがとうございます♪ (2015年11月11日 8時) (携帯から) (レス) id: 3c13edc17f (このIDを非表示/違反報告)
ゆみゆみ(プロフ) - いつも作者さんの小説を見て小説の勉強していますっ!今回も最高です(^^)更新がんばってください。 (2015年11月11日 7時) (携帯から) (レス) id: 82229b043a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もも神昴 | 作成日時:2015年10月31日 16時