帰宅部の活動内容【N.Daigo】～Season 2～ (ページ27)

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さっき言われた言葉が

どうしても、

忘れられなかった。

誰もいない教室で

荷物をまとめながら

そんなことを考えていた。

“大事なのは見た目じゃないで”

…きっと、

お世辞で言うたんよね。

勝手にそう決めつけて、

帰ろうと思ったら

正「なぁ、一緒に帰ろ」

優しい顔をした正門に

そう言われた。

こんなに無視し続けてるのに、

なんでそんなに

優しくしてくれるんやろ…。

正「…ほら、なんか最近ここらで

通り魔があったやん？

せやから危ないし、な？」

どこまで優しいんだろう、

正門は。

結局一緒に帰ることになった。

正「…ほんとは言うなって言われてんけど、

大吾に頼まれてん」

「え…？」

正「俺はもうあいつには近づけへんからって、

代わりに正門が送ってやってって、

そう言われた」

なんでよ…

なんでよ西畑

もう忘れてよ

私のことなんか

ついに涙が止まらなくなった。

泣いても泣いてもでてくる涙。

どうしようもなく、

西畑に会いたくなる。

会いたい、

触れたい、

話したい。

…でも、

もうそれは無理。

正「あいつ、

ほんまにAのこと

一番に考えてんねんで」

もう西畑は、

ただの

他人。