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『ねー、そういえばさ、

西畑くん彼女おるらしいよ!』






ギクッ




ただ今、


女子トイレの個室の中で、




ついに


他の女子がその話をしているのを





聞いてしまっている最中。








『それまじ!?

え、だれだれ?』



『2組のAって子』



『…なんであの子?』



『知らんけど、

あみが文化祭の日手繋いでんの見たんやって』



『うっわー

超ショック…』


『正直さ、

うちらの方がまあ勝ってるよね笑

ほんまなんであんな地味な子なんやろ』







一番聞きたくなかった。


自分でもわかってるけど、









『西畑くんには似合わんな〜笑』


『それな笑』








やっぱ


実際に言われちゃうと






傷つく。





その子達が出ていく気配がして、



外に出た。





鏡を見ると、



自分のこの顔に





どうしようもない思いがこみ上げてきた。









…私なんかが、


西畑の彼女、





それでええんかな。









正「…どうした?

なんか、元気ないな」



トイレから戻ってきたら

前の席に座って


私の机に頬杖ついて


正門がそう言う。






つい、


周りを見てしまった。






だれか、

見てないかな。



なんで正門くんと話してんねん


って言われてへんかな。






正「なぁ



聞いてる?」





「…あ、ごめん。


大丈夫だよ」





正「…ふーん」



たぶん大丈夫じゃないことは

気づかれてるけど、


正門は

優しいから

深く追求しない。






正「ま、なんかあったらゆうてな」



「…ありがと」





そう言って正門は

自分の席に戻った。




ごめんね、

気にかけてくれたのに。

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美広(プロフ) - 丈くん、まさにし、しょうれん(つまり関ジュ)が大好きで、西畑メインの作品を探していて、読みやすくてすごくいい作品だと思いました!更新、まってます! (5月9日 20時) (レス) @page30 id: 0b2539d07f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:LIKE√ | 作成日時:2017年4月22日 14時

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