cheat you ページ34
「よ」
空を見上げてぼーっとしていると
低い声が意識を引っ張っていった
「久しぶり流星」
「この間レストランで会ったやん」
“失礼します
ラストオーダーのお時間ですが何かご注文はありますか”
「むっちゃ似合ってたで
警察は危険なんやから転職すれば？」
「結構俺ええ役職やねんで？
あーいうのは潜入調査だけで十分やねん」
流星は私にブラックコーヒーを手渡し
「やっと終わったな」
戦友を讃えるように乾杯してきた
弟の流星が同じ大学に進学してきた時
流星から重岡の話を聞いた私は
重岡を助けると相談を持ちかけた
“アホちゃう？もっと他のやり方あるやろ”
“でも私は重岡の側にいて支えたい
捕まえるんじゃなくて更生させたい
捕まえるのは…流星にお願いしたい”
もともと警察官を目指していた流星はすごく反対したけど
昔から頑固な私に根負けして
“すぐ助けに行くから”
こうして“協力関係”が生まれた
バレないように慎重に情報を集めて
何度か流星に手紙を送っていた
…この部屋が盗聴されているのを知っていたから
大学卒業以来一度もあってないし連絡先も知らない
そして数年後
流星から一通の手紙が届いた
“今年の誕生日プレゼント楽しみにしてて”
誕生日に出会った不自然な少年
彼は昔私が流星にあげた帽子を被っていて
すぐに“プレゼント”だと気付いた
「“小瀧望”って考えたね」
「もしアイツの存在がバレた時に兄弟とか親戚とかで
誤魔化せるって思ってたんやけど…
Aが藤井で会社に行ってんの忘れてたわ」
えへへと笑う弟に
本当に何か失敗しないか心配になる
えへへちゃうで
「でも…まさか好きになるとは思わんやったわ」
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sana(プロフ) - れんにゅうさん» ありがとうございます！マイペースに更新してますが良かったら見守ってください！ (2020年11月16日 1時) (
レス) id: d981d5d6e5 (このIDを非表示/違反報告)
れんにゅう(プロフ) - 一番更新を楽しみにしてる作品です！応援してます！ (2020年11月13日 6時) (レス) id: 310c7553b6 (このIDを非表示/違反報告)
sana(プロフ) - みりんさん» 感想ありがとうございます！マイペースですが完結できるように頑張ります( ＾∀＾) (2020年10月26日 22時) (レス) id: d981d5d6e5 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - めちゃくちゃ好きな作品です！！！！！切ないのになんでか心がふわっと温まるようなお話です。無理せず完結に向けて更新頑張ってください(^^) (2020年10月20日 23時) (レス) id: e6029a3436 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sana | 作成日時：2020年10月20日 20時
