forget “today” ページ40
桐「ちょ…」
中「なんの話？」
「私が…間違えたから」
せっかくの常連さん
寂しかった
ぽろぽろと感情を現したものが零れ落ち
桐「…その話やめよっか」
桐山さんは優しく私の頬を拭ってくれた
中「…なるほどな」
桐「痛っ……」
その横で社長は桐山さんの頬に触れた
よく見ると焦げた肌と同化した湿布が
社長の触れた頬に貼ってあった
中「……本当に…」
社長は顔を覆って高らかに笑っていた
けどその真意は私には全くわからなかった
桐「もう…ええやろ
淳太くん俺が付き合うから
Aさん、タクシー呼ぶから帰って」
桐山さんは社長の肩を抱いて強引に店に連れ入ろうとした
中「そうやな……
Aちゃん
今度は俺と、ハマちゃんと３人でここ来よう」
「ハマちゃん…？」
返事をされる前にバーに押し込まれて行き
その言葉は私の中で消化されず残り続けた
．
「よっ」
タクシーを待つ間暗がりの中現れたのは
黒のパーカーを被った黒髪の青年だった
「あれ…さっきのケーキの」
神「カミちゃんです
照史……桐山に頼まれて送迎します」
「わぁ…初めまして
よろしくお願いします」
重岡からよく話は聞いていたから
自然と他人のようには感じなかった
．
「ここです…ありがとうございました」
お辞儀をするとカミちゃんもフードを取って
会釈してくれて
闇の住人のような格好とは真逆の
可愛らしい笑顔を見せてくれた
神「あのさ…今日聞いたこと
全部忘れてな…」
急に帰り支那に言われて
一体どのことを指しているのか検討がつかなかった
「えっと…」
どのこと？と言う前にカミちゃんは
私の口に人差し指を当てて遮った
神「…言ったはずやで」
カミちゃんは薄ら笑いを浮かべた
神「俺からのアドバイス
聞くな
忘れろ
…それだけや」
カミちゃんは多くは語らず
そのまま闇の世界へと消えていった
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sana(プロフ) - みりんさん» 感想ありがとうございます！マイペースに頑張ります( ＾∀＾) (2020年10月17日 0時) (
レス) id: d981d5d6e5 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて心がほっこりぽわぽわな気持ちになるお話です( ´ ▽ ` )最後まで応援しています！無理せず完結目指して頑張ってください！(*^^*) (2020年10月16日 4時) (レス) id: e6029a3436 (このIDを非表示/違反報告)
sana(プロフ) - ゆきまろさん» ビューネくん通じてよかったです！心に小瀧くん住まわせていきましょう！( ＾∀＾) (2020年10月7日 23時) (レス) id: d981d5d6e5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきまろ(プロフ) - ここで癒しを得ています。私もビューネ小瀧くん欲しい…求めるものはこういう癒しの存在ですよね！！これからも応援してます！ (2020年10月5日 0時) (レス) id: 3907de7a8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sana | 作成日時：2020年9月20日 18時
