Solution ページ27
治療が始まると
お見舞いには行けない入院室らしくて
会えない代わりに電話をした
「調子どう？」
その返しは笑顔だったり辛そうだったり様々
少し前に何かしてほしいことはないかって聞いたら
電話してくれるだけで十分って言ってくれて
会いたい気持ちが増すばかりだった
「あれ、今日オシャレさんやん」
ある時テレビ電話をすると珍しく帽子を被っていて
「前に淳太君にもらってん、似合う？」
「おお、似合っとる」
やっぱり女の子は髪の毛が大事なんやって思った
淳太に少し嫉妬しつつAが嬉しそうで安心した
でもやっぱり俺もなんかしてあげたかったから
「こんなにもらってよかったん？」
「ええで、俺とお揃いや」
淳太経由で帽子を渡してもらった
ついでに俺の髪を栗坊主みたいな短さにしてもらった
「大毅君野球やってそうだね笑」
「ほな今度バッティングセンターでもいこか」
「なぁ淳太」
「んー？」
そして今俺たちは病院内のカフェで落ち合っている
「前言ってたさ、骨髄移植？ってどういうやつなん？」
「まぁ最終奥義って感じやな
他の人からいい血液を作る細胞を持ってくんねん」
「なんでAは出来ひんの？」
「その人と同じ型の細胞やないといけんのよ
同じ型じゃなかったら拒絶反応おこんねん
だから血縁者が一番可能性があってんけど…」
「淳太以外おらへんの？」
その言葉に淳太は少し顔をしかめた
「おるにはおるけど…無理やと思うで
離婚したお父さん、連絡先俺も知らんもん」
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sana(プロフ) - 梅子さん» 初めまして！コメントありがとうございます！頑張って完結します(^^) (2020年5月3日 13時) (
レス) id: d981d5d6e5 (このIDを非表示/違反報告)
梅子(プロフ) - 二人の初々しい感じがドキドキします。これからも楽しみにしています＾＾ (2020年4月30日 0時) (レス) id: 6cf0795d13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sana | 作成日時：2020年4月22日 2時
