Fate or destiny【重岡大毅】

Promise ページ3

「彼氏おらんのやろ？なんでなん？」


今領収書を持って行ったついでに


牧さんの机に肘をついて話している状況で


「ご飯だと…あまり食べられないので」


私といても楽しくないと思いますって


小さい声でボソボソと話していて


この人、嘘つくの下手なんやなって思った


多分牧さんは精一杯の抵抗をしたんだと思う


「じゃあご飯やなかったらいいってことですね！？」


言葉の綾だ


そういう意味じゃなかったはずやけど


牧さんの優しさにつけこんでみた


「ええ…？」


知りたいねん


あの時看病して以来笑っているところを見たことがない


なんで頑なに表情を変えんの？


なんでどんな人とも距離を一定に保つん？


「…じゃあ昼ごはん、一緒食べへん？


それならお互い好きなものもちよれるやろ？」


「…わかりました」


のくせに優しいから折れてくれる日もあるんよな



「よっしゃーーーー！


じゃあ、明日！12時！食堂ね！」



あ、ちょっと笑ってくれた


すぐそれに気付いて仕事モードに戻ってたけど


それだけで今日は一日頑張れそうや





ああ〜、明日の昼楽しみやなぁ

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