Fate or destiny【重岡大毅】

Truth ページ20

「淳太くん？ご飯ええの？」


待て


中「後でええから、とりあえずこっち」


一緒住んどるんかい！


「どうしたの？」


中「仕事辞める話、もうしたんか？」


「…」


中「言うって言って２週間経ったで？


お金はさ、俺が用意するんやから仕事辞めて大丈夫なんやで？」


寿退社？


牧さんは何も返事せん


中「…辞めたくないのはさ、しげやろ？」


「…」


中「なぁ…A……時間がないやん」


「…そう…かも」


どちらかのかわからない鼻をすする音がする


牧さんは途切れ途切れ話し始めた


「重岡くんだけじゃないよ


会社の人、会えなくなるの嫌だなぁって


だから…仲良くならないように


距離置いていたのに」


中「しげに狂わされたって？」


「…狂ったね」


中「好きになったんやろ？」


「…好きだね」


じゃあ…


中「なんで…断ったん？」


その言葉で堰が切れたように泣き出した









「だって…



嫌でしょ？



困らせるでしょ？









白血病で死ぬかもしれない彼女なんて…」

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