Sorry ページ13
てかご飯のつもりやってんけどケーキで大丈夫やったんかな？
でも牧さんが目の前ですごく満足そうだからいっか
「あ…そろそろこの店閉まるの」
「おお…じゃあ送るわ」
「えっ…私の駅〇〇だけど、遠くない？」
この間の飲み会の時もその話をされて結局牧さんの頑固さで送れなかったけど
「一緒に帰りたいんやって」
男慣れしてないんやろうな
ちょっと甘く？言ってみると恥ずかしくて反論できんくなんねん
牧さん家の最寄りは少し賑やかなところで
幸せそうな男女がすれ違っていく
俺らもそう…見えんのやろうか
「牧さん…」
「ん？」
「手…繋いでいい？」
人多いから逸れるやんって理由つけて
牧さんを見ると少し頬を染めて困っている
返事を聞かずに牧さんの手を握るとすごくあったかくて
それさえも愛おしく感じて
思わず抱きしめた
「重岡くん…みんな見てる」
俺、酔ってんのかな
駅前で人が多いのにこんなんして
「好きや、牧さん」
俺めっちゃ奥手のはずやのに気持ちが止まらない
ねぇ牧さんはどんな顔してる？
「なぁ、俺と付き合ってくれへん？」
牧さんの肩を持って目を見ていうと
目を丸くして一瞬驚いたような顔をして
恥ずかしそうな照れたような顔をして俯いた
そして
「ごめんなさい」
下を向いたままぽつっと言った
「ごめん…なさい」
今度はハッキリと
それは
なんのごめん？
そのまま牧さんは家近いのでと言葉を残して暗闇に消えていった
俺はその場に立ち尽くしていたが
牧さんの足元に水の跡がついているのに気がつかなかった
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sana(プロフ) - 梅子さん» 初めまして！コメントありがとうございます！頑張って完結します(^^) (2020年5月3日 13時) (
レス) id: d981d5d6e5 (このIDを非表示/違反報告)
梅子(プロフ) - 二人の初々しい感じがドキドキします。これからも楽しみにしています＾＾ (2020年4月30日 0時) (レス) id: 6cf0795d13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sana | 作成日時：2020年4月22日 2時
