踏ん張れない自分 ページ17
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Aside
鏡に映る私の顔色は良くない。
メイクで隠して、仕事へ向かう準備。
今日は前の振りの固め。
迎えに来てくれたさとっちゃんは、私の顔を見て、
「だから、連絡しなさいって言ったのに」
って言われてしまった。
さと「食べてないの？」
『ちょっとは食べた』
さと「ちょっとって？」
『水とゼリー』
さと「ダメよ。
そこにある何か食べなさい。」
さとっちゃんは分かっていたんやと思う、
私が食べてないということを。
さとっちゃんには気づかれてしまったけど、
皆には気づかれたくない。
でも、ジャニーズWESTは鋭いから、
気づかれないように努力せーへんと。
ドアを開ける。スタジオに入る。
いつも通り、、いつも通り、、
挨拶をして、ストレッチ。
皆は気づいてるのかもしれない。
もしかしたら、
もうさとっちゃんが伝えたのかもしれない。
でも、優しさでそっとしておいてくれる。
照「始めよっか！」
その声で始まる。
仕事はちゃんとする。気合を入れて。
でも、そうはいかなかった。
フラッとしたなって思ったら、
踏ん張れずに体を床に打ち付けてしまった。
皆が駆けつけてくれる。
心配かけたくないから、
「大丈夫」って言って、
立ち上がろうとするけど、立てへん。
なんで？
足に力が入らん。捻っちゃったんかも…
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作者名：コスモス | 作成日時：2020年5月14日 17時
