ワスレナグサ【JW】 (ページ9)

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同期は大切にするものだ。ページ9

you side

濱田さんは
「俺のことは濱ちゃんでええよ！
敬語もなしでええし！」
なんて言ってくれたんだけど、
さすがに入社当日にそれは失礼すぎる･･･
そう思って、あたしは
「もう少し慣れたら」と答えた。

濱「よし、これで案内は終わり！」

「ありがとうございました！」

濱「あ、そうやAちゃん」

「はい？」

濱「重岡が同期になるんよな？」

「そうですね！そうなります！」

濱「同期は大事にせなあかんで、？」

「･･･はい！」

同期を大事に、
そう言った濱田さんの表情は
少しだけ寂しそうに見えた。

あれから部署に戻って、
濱田さんがあたしを名前で呼ぶように
中間部長もあたしをAちゃんって呼ぶように。

もう少し慣れたら
呼び捨てにするからな！って。

･･･こちらは全然構いませんけど。
周りの目は大丈夫なんでしょうか･･･！？

部長まで敬語やめてええよ、とか
淳太って呼んでくれてええよ、とか･･･
フレンドリーなのはとてもいいことだと
あたしは思うんだけれども･･･

まだあたしには早すぎます。←

そしてあたしとスマイルくんは
人よりも覚えが早いらしく
すでに少しの仕事を任されていた。

資料の作成を頼まれたけど
まだ初日だからってことで、
スマイルくんとはんぶんこして
１０部ずつ作ることになった。

淳「二人とも、ちょっと俺と濱ちゃん係長んとこ行ってくるから、資料だけ頼むわ」

重「はーい」

「わかりました！」

二人で頑張って、１時間程度で完成した。

重「･･･どうでした？濱田さん」

「え？えーっと･･･いい人でしたよ？」

重「なんかこの部署って変わってますよねｗ」

「そうですね･･･ｗでもすごく優しい方たちでよかったです」

重「あの部長もええ人っすよ。むっちゃ心配してくれてましたし。俺らのこと」

「もしかしてそれって･･･同期を大切にしなさいって話でした？」

重「え･･･なんで知ってるんすか！？」

「あたしも濱田さんに言われましたからｗｗ」

重「そうなんすね･･･ま、仲良くしましょーね！」

「はい！もちろんですよ！」

重「よかった！高橋さんが同期で！」

「･･･へ、？」

重「いや･･･なんか変わった人やったらどうしよって思って･･･ｗ」

へへっと笑うスマイルくん。
なんか、モヤモヤするんだよな･･･

なんでだ？

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