壁をぶち破れ。 ページ20
you side
あれからなんとかあたしの中の壁をぶち壊して
部長を淳太くん、濱田さんを濱ちゃん、
藤井さんを流星、桐山さんをあっくん(半ば強制でした)と
呼べるようになりました。
それからなんとか敬語も外せました。
そしてあたしの事も、呼び捨てで呼んでくれてます。
桐「あ、もうこんな時間や!次の予定、そっちで決めといてな!ほな、おつかれ〜」
藤「おつかれ〜!」
あっくんと流星は先に店を出て行った。
あたしは帰り際、
レジの前に立っていた淳太くんに
「淳太くん、これ、」
あたしはお札を一枚淳太くんに差し出した。
すると淳太くんは差し出したあたしの手を
あたしの方へと優しく押し戻した。
淳「俺部下にそんな事させたことないねん。これは受け取らへんからな?」
そう言ってほほ笑んだ淳太くん。
すごく、大人だなって思った。
帰り道、
淳太くんとシゲはふざけ合いながら前を歩いてて
その後ろを濱ちゃんと歩く。
「淳太くん、大人だよねぇ…」
濱「淳太な〜…金持ちやしなw」
「そうなんだ…あ、でも時計とかカバンとか高級そうだもんね」
濱「淳太はほんまに後輩に無理させたりすんのが嫌いやねん。淳太とメシ行って、俺払ったことないもんな」
「す、すごい…」
濱「でも、淳太が部下を大切に思ってる証拠なんやって分かって。別のやり方で淳太にお返ししたろって思ってんねん」
「別のやり方?」
濱「そう。仕事で結果出して、淳太に喜んでもらうとか、さりげなく淳太が喜ぶことしたるとかな」
「濱ちゃんも優しいんだね。でも、あたしも頑張って淳太くんにお返しできるようにしなきゃな!もちろん濱ちゃんにもね!」
濱「え、俺?」
「そう!濱ちゃんはあたしの教育係だもん!お世話になってるからね!」
濱「楽しみにしとくわな!」
淳「あ、俺ここやから」
「で…」
重「で…」
「「…デカっ、!」」
濱「ちなみに俺はこっちな」
「濱ちゃんも結構いいとこ住んでるんだ…」
重「今度遊び行ってみよw」
淳太くんは家賃いくらくらいなんだろ…
って思うほどのマンション。
そして濱ちゃんもそれなりにいいマンションで
道を挟んで隣のマンションだった。
もう少し先に歩くとあたしのマンションがある。
二人にさよならして、
あたしとシゲは二人で夜道を歩いた。
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作者名:おおかみ | 作成日時:2020年8月26日 22時