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黄 × 青 ページ10

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( 黄 )










青 「 ...... な、じゅんた、 」



「 ... ん? 」



青 「 ......... ぉれ、、もどれるかな、 」










半年前から、体調不良が原因で
しばらく活動を休止することになった流星。






今日は朝から熱があるって
グループメールで来てたから
心配で、流星の家まで様子を見に来た。



ベッドに横になってたんやけど、
しんどくて寝られへんみたいやった。







ココアでも入れてあげようかなって
キッチンへ向かおうとしたとき、


小さな小さな声で、
確かにそう言ったのが聞こえた。









「 ... どうしたん、 」



青 「 ...... っ、じゅ、たっ、ぉれ、 」



「 わ、ほら、落ち着き、 」



青 「 ...... ぅ、はぁ ...... っ、も、ぃやっ、 」



「 ん、だいじょぶ、 」










横になっとるのがしんどくなったんか、
体を起こして、胸をぐっと抑えて。




はぁはぁ、って苦しそうな呼吸をしながら、
ぽろぽろと涙を流す彼の姿に、
胸が締め付けられる。






もう嫌や、こんな体嫌や、
はやく戻りたいんに、って
ほんまに辛そうに言うから俺も苦しくて。










青 「 ...... っ、く、はぁっ、、

... ごめっ、じゅんたっ ...... くすり、っ、 」



「 ん、薬な? 大丈夫、今持ってくる 」










薬を手にして、流星の元へ戻れば、
ひゅうひゅうと、悲鳴をあげて
前へ倒れて、苦しむ彼の姿が目に入る。











青 「 ...... っ、ぅ、、ひゅっ、っ、 」



「 流星っ、薬飲める? ゆっくりでええよ 」











一粒の薬を飲み込んですぐ、
バランスを崩して、俺の方に倒れて。




水がいっぱいに入っとったコップが
流星の手から滑り落ちた。




パリン、とコップが割れる大きな音が部屋に響いて、
俺らの周りはびしょ濡れになってしまって。







もともと不安定やった流星も、
この状況に左右されて、
さらにしんどくなったのか俺に抱きついてきた。












青 「 ...... ふ、っはぁっ、ぅ、はぁっ、 」



「 りゅうせ、大丈夫、 」












もう呼吸をするのに精一杯やのに、
じゅんた、迷惑かけてごめん、って
こんな時にまで人のこと考えて。





そんなことどうでもええんよって
流星がよくなれば、それだけでええって伝えたくて、
とにかく、大丈夫って繰り返すしかなくて。







薬が効いてきたおかけで、
ようやく落ち着いたと思ったら
俺にくっついたままぐっすりと眠っていた。











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作者名:aoi | 作成日時:2023年10月8日 22時

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