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( 緑 )
流星の涙を見たあの日、
彼から送られてきたメッセージは
“ ごめん ” の3文字だけやった。
もう一度、会議室を見に行っても
そこに流星の姿はなくて。
マネージャーさんからは、
“ 帰らせてほしい ” って目を真っ赤にした流星に
そう言われたって説明された。
あの日から、3日経った今日も、
スケジュールは似たような感じで
ダンスの振り入れに、流星は会議が入っとる。
会議を終えた流星が、楽屋に入ってきた瞬間、
みんなの視線は一気に彼に集まった。
赤 「 おはよ流星、体調大丈夫か？ 」
青 「 ...... もう大丈夫、ごめんな、 」
黄 「 ダンスきつかったら休みや？ 」
青 「 ...... うん、そうする 」
本人は大丈夫って言うてるけど、
あの涙を見てしまったから
俺には全然大丈夫には見えへんかった。
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『 流星〜、ちょっとそこ遅れてる！ 』
『 あ、りゅーせーそこズレてるから気をつけて 』
今日も注意されることが多くて、
俺の勘は、当たってしまっとるように感じた。
きっと、泣くほどつらいことがあったんやろうし
このまま放っておくわけにもいかんけど、
流星はそういうのに触れてほしくないと思う。
やから、まだ黙っておこう。
今ここで大丈夫？って聞いても、
また無視されるか、誤魔化されるだけやろうから。
黄 「 ちょっと休も流星、また再開したら頑張ろや 」
橙 「 そやな？病み上がりやもん、ちょっとずつでええよ 」
珍しくわかりやすく落ち込んだ様子の流星の傍で
大丈夫大丈夫って励ますふたり。
「 ...... ゎっ、！！ 」
じっと流星の様子を見ていれば、
突然、すとんと体が脱力して崩れ落ちた。
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作者名：aoi | 作成日時：2023年10月8日 22時
