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○ ページ38
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＿ 黄 ＿
流星が、望が苦しそう、って伝えてくれて
急いで望の部屋に入ると
手首から血流して
過呼吸起こしてもうてるみたいやった
結構な量やから
もしかしたらって思って、瞼の下を見ると
案の定、真っ白で貧血になってる
とりあえず、傷口を抑えて止血せんと
.
「 望〜、ちょっと痛いよ？ 」
桃 「 ……はあっ、は、っ、…はぁ、！ 」
.
出血も貧血も酷いし、一応救急車を呼んで
望が少しでも楽になるように俺も努力する
机の上には、血だらけのカッター
信じたくないけど、
自分でやってもうたってことやんな…
望の手首を見ると
少し前の傷が何個かあって
今日が初めてでもないみたい
なんで、こんなになるまで、
俺らは気づいてあげられんかったんやろう
.
紫 「 淳太、流星も病院連れてくわ 」
「 …なんで？ 」
紫 「 発作起こしてもうて、 」
.
見慣れないもの見て
流星も怖かったんやろな、
結局、望はしんどそうなまま
救急車に乗せられて、
流星と一緒に病院へ搬送された
.
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作者名：Aoi | 作成日時：2019年8月9日 17時
