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結局オープンの日は本店からもたくさんヘルプが来て、俺はずっとホールで歩き回ってただけだった。
潤くんも20時頃から手伝いに来てくれて、３時間ほどで帰る予定だったのに、まだ一緒に片付けをしてくれている。
「フットサルぅ？そんなもん入ったの？櫻井」
「うん。こないだそのサークルの飲み会あったみたいで、べろんべろんだった」
「ふつうに日跨がず帰ってきたの？」
「いや、３時頃だった。歩いて帰ってきたみたい」
「危ない橋渡ってるね〜。気を付けなよ、智も」
潤くんは床にモップをかけ終え、額の汗を拭う。
俺はその横でゴミを束ねているところだった。
「何を気を付けるの？」
「だって大学のサークルなんて部活と違うんだからさ。あいつ普通に顔はイケてるから、見つかったらやばいよ」
「見つかるって、誰に？」
「女子だよ女子。大学生の女なんでビッチか欲求不満しかいねぇだろ」
「そ、そうなの…？」
それはさすがに偏見な気がするけど…。
でも、よくよく考えたら、高校のときは同じ教室で、部活のない日は一緒に帰ったりしてたし、一緒にいる時間は多かった。
今はいざ一緒に住んでみると会うのは夜だけで、むしろバイトのある日は寝てる間に俺が帰ってきて、朝は寝てる間に彼が出ていく。
予想はしていたことだけど、いったい翔くんが大学で何をやっているのかは知らない。
入学したてでたくさんの出会いがあるだろうし…俺なんかのためにその時間を無駄にしてほしくはない。
「どうすんの？もし、大学の人と浮気してたら」
「えっ、浮気！？」
「可能性あるじゃん。そうなったら俺のとこ来る？」
「それはちょっと…」
即答すると、潤くんは苦笑いをした。
「でもマジで、俺にしといたほうがよかったかもよ？同じフリーターだし、生活スタイルも一緒だし。智みたいなのって、本当は櫻井なんか好きにならないんだけどね」
「なんでそんなことわかるのさ」
「だってそうじゃん。あいつ大学ですげー友達作って、旅行したり留学したり、飲み会したり…そういうことやるタイプじゃん。智は案外真面目だから、いつか絶対感覚違うことに気付くよ」
「なにそれ…よくわかんないよ」
「いずれにしても、今からマークしておいたほうがいいよ。ちょっと束縛強いほうが男としては萌えるしね」
それは潤くんが、な気もするが。
翔くんの世界に踏み入ってはいけないって決めてるのに、どうして不安になるようなことを言うんだろう。
そんなにすぐ、恋人って信じられなくなるものなの？
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京(プロフ) - 富喜田さん» そう言ってくださって嬉しいです！がんばります！！ (2020年7月12日 18時) (
レス) id: 877cf6680c (このIDを非表示/違反報告)
富喜田 - 何度もすいません。 すごく心に突き刺さりました。 大好きです！ (2020年7月10日 17時) (レス) id: cb1ca5340c (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - 富喜田さん» はい、ありがとうございます！！ (2020年7月10日 1時) (レス) id: 877cf6680c (このIDを非表示/違反報告)
富喜田 - 面白かったです！ これからの進展楽しみにしてます。 頑張ってください。 (2020年7月8日 6時) (レス) id: cb1ca5340c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：京
| 作成日時：2020年7月7日 17時
