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誰に対しても警戒しないと、誰も助けてくれない。
潤くんの言葉がこだまするように頭に残っている。
だからって、カズと距離を置くなんて。
せっかく友達になれたのに、恋人がいるとわかったから離れるなんて。
そんな軽い関係にはしたくない。
もし同じ学校にいたら、きっと翔くんよりも仲良くなっていて、ひょっとしたら未来が変わっていたかもしれない。
自分の考えに罪悪感を覚えながら、真っ暗なリビングを通り寝室の扉を開ける。
ベッドでは翔くんが眠っていて、足音をたてないようにそっと近付き毛布の中へ入り込んだ。
さすがに８連勤は疲れた。
明日もいつも通り１０時出勤だし。
これ、いつまで続くんだろう。
フリーターだし、家計のこともあるしって思ってたくさんシフト入れてもらったけど、１日くらい休んでも怒られなかったろうなって今更思う。
見上げると翔くんの綺麗な寝顔があって、今にも目を閉じてしまいそうなほど眠いけど、少し触れたくなってそっと唇を近付けた。
一度キスをしては離し、またキスをする。
何度か繰り返し自分の中で満足すると、ゆっくりと唇を離す。
もう寝ようと毛布をかぶり直そうとした瞬間、背中に腕が回って、再び唇が塞がれた。
「っ…！」
突然のことに何できず、ただ肩を掴んだまま受け入れる。
次第に気持ち良くなってきて、お互いにどちらからともなくキスを繰り返す。
気付けば、彼の体が俺の上に覆い被さっていた。
「ごめん、寝たフリしようと思ったけど、無理だった」
「翔くん…」
そう言って首筋に噛みついた。
擽ったさにぞわっと身震いがする。
気持ち良い。
気持ち良いのに、眠気のほうが上回ってしまって。
したい。でも体が拒否している。
正直に言えば、許してくれるのかな。
脇腹を撫でる手に反応し、身を捩らせた。
「ん、だめ…明日もあるから…」
「誘ったのは智くんのほうだよ？」
「違うの、俺はただ…キスしたかっただけで、」
「…わかった」
翔くんは軽く最後にキスをすると、あろうことか反対側を向いて寝てしまった。
断ったくせに、そうされると寂しくなってしまう。
ごめんねって背中に抱きつこうと思ったけど、やっぱりやめた。
自分でキスしたくせに断っておいて、あまりにも調子が良すぎる。
触れたいのは本心なのに。
これ以上考えても仕方ないので、心身ともに疲れた体を休めることにした。
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京(プロフ) - 富喜田さん» そう言ってくださって嬉しいです！がんばります！！ (2020年7月12日 18時) (
レス) id: 877cf6680c (このIDを非表示/違反報告)
富喜田 - 何度もすいません。 すごく心に突き刺さりました。 大好きです！ (2020年7月10日 17時) (レス) id: cb1ca5340c (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - 富喜田さん» はい、ありがとうございます！！ (2020年7月10日 1時) (レス) id: 877cf6680c (このIDを非表示/違反報告)
富喜田 - 面白かったです！ これからの進展楽しみにしてます。 頑張ってください。 (2020年7月8日 6時) (レス) id: cb1ca5340c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：京
| 作成日時：2020年7月7日 17時
