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肩を掴み合いながらそちらに目を向けると、右手にアンプケースの取っ手を持ち、左にヘルメットを抱えたカズがいた。
「…智って、付き合ってるやついたんだね」
そう呟くと、ケースを引きずりながら入り口のほうへと足を返した。
バタン、と扉が閉まるのを確認し、俺と潤くんは目を合わせる。
「…どうしよう、カズが、」
「はぁっ！？何、どうしようって。別にどうだっていいだろ！」
「だ、だって…恋人いるなんて話したことなかったから、なんか…」
「はぁー…」
俺の発言に潤くんは深くため息をつく。
「智さぁ、なんであいつに気遣ってんの？なんで彼氏いるってバレてお前が焦ってんの？」
「あ、焦ってるわけじゃ…！」
「あいつがお前に気あんのはバレバレだけど、お前もまさかその気ってわけじゃないよな？」
「なっ…そんなわけないだろ！俺は、友達として好きっていうか…でも、あんまりそういうこと話したことなかったから、なんか気まずくて…」
潤くんはあーもう、と唸りながら頭を掻いた。
「いい加減警戒心持てよ。カラオケで襲われたり図書室で襲われたり…その頃となんも変わってねぇな」
「か、カラオケは潤くんが…」
「今そんなことどうでもいいんだよ。あいつが油断した隙にキスとかしてきたらどうすんの？胸とかケツとか触られたら誰が助けんの？そんなしょっちゅう都合よく俺や櫻井が現れるわけじゃないんだぞ」
「カズは、そんなことしな…」
そこまで言うと、突然腕を掴まれ引き寄せられる。
俺は椅子から滑り落ち、彼の目の前に立つ形になった。
あまりに強い力に若干顔を歪める。
「自覚ないなら、わからせてやってもいいんだけど」
「ちょ、ちょっと待って…こんなところで、」
「なら別の場所だったらいいわけ？」
「ちがっ…！」
カウンターには誰もいないけど、まだ奥では店長が精算をしている。
潤くんの手は俺の胸元と尻を衣服の上から撫で回す。
嫌だって思うけど、相手は大事な友達。
大声を上げて拒否することができない。
「っ、ぁ…」
「どうしたの？抵抗しないの？櫻井以外にこんなことされてんのに」
「はぁっ…じゅん、く…」
だめ、だめ…これ以上は。
ぴくぴくと体を震わせていると、上からまたため息が聞こえる。
そして今度は、なぜか抱き締められた。
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京(プロフ) - 富喜田さん» そう言ってくださって嬉しいです！がんばります！！ (2020年7月12日 18時) (
レス) id: 877cf6680c (このIDを非表示/違反報告)
富喜田 - 何度もすいません。 すごく心に突き刺さりました。 大好きです！ (2020年7月10日 17時) (レス) id: cb1ca5340c (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - 富喜田さん» はい、ありがとうございます！！ (2020年7月10日 1時) (レス) id: 877cf6680c (このIDを非表示/違反報告)
富喜田 - 面白かったです！ これからの進展楽しみにしてます。 頑張ってください。 (2020年7月8日 6時) (レス) id: cb1ca5340c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：京
| 作成日時：2020年7月7日 17時
