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演奏が終わり機材をバラしながら、アンプを片付けているカズと止まることなく会話を続ける。
カズは話してみるとすごく気が合った。
一人でいるのが好きで、楽器を弾いてなきゃただのゲーマーだと言っていた。
俺と話してくれるようになったのは、やはりあの日の演奏がとにかく良かったからだとも言っていた。
まったく何もできない、何も知らないやつが楽器や機材に触っているのだろうと思って気に食わなかったらしい。
まあ、実際その通りではあるのだけど…ようは俺もミュージシャンを納得させるレベルくらいに到達したってことだ。
それは素直に嬉しかった。
「あー…疲れたー。マジでこの店忙しい」
「今日はありがとね。はい、これご褒美」
「マジ？智の奢り？」
「うん。潤くん来てくれてめちゃくちゃ助かったから」
店で人気のクラフトビールを渡すと、嬉しそうに口に含んだ。
こうして友達が同じ職場にいるのは楽しい。
終わった後、しばらくお店で雑談して疲れを発散できるからだ。
「なぁ、智。櫻井は何て言ってんの？こんだけシフト入れてるとか、俺だったらキレるよ」
「翔くんは翔くんで忙しいし、特に何も…あっ、駅まで迎えには来てくれるかなぁ」
「かといって一緒にいる時間が少なすぎるだろ。あっちのほうはどうなってんの？」
「あっちって？」
「こないだ中途半端に終わっただろ。まさかあれ以来やってないとか！？」
つまり、あれのことだ。
ぶっちゃけ本番までいけていないことは事実。
でもそれは、忙しいのが理由ではない。
まだ俺たちは、そこまでいかなくてもいいと思っているだけだ。
「一応、したけど…」
「最後まで！？」
「あ、いや、普通に…手だけ…」
「んだよ、まだそこかよ…」
つまらなそうに背もたれに体を倒す。
「最近はできてんの？ちゃんと」
「うーん…８月入ってからはまだかな」
「どんくらいしてないの？」
「覚えてないけど、２週間くらい…」
「マジ！？信じらんねー。隣に智が寝てるっつーのに、俺だったら嫌でも襲うけど」
「翔くんは潤くんとは違うからね」
「てめー言ったな？本当に襲うぞ」
「わっ、やめてよー！」
カウンターで彼とじゃれ合っていると、後ろからカタン、と音がした。
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京(プロフ) - 富喜田さん» そう言ってくださって嬉しいです！がんばります！！ (2020年7月12日 18時) (
レス) id: 877cf6680c (このIDを非表示/違反報告)
富喜田 - 何度もすいません。 すごく心に突き刺さりました。 大好きです！ (2020年7月10日 17時) (レス) id: cb1ca5340c (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - 富喜田さん» はい、ありがとうございます！！ (2020年7月10日 1時) (レス) id: 877cf6680c (このIDを非表示/違反報告)
富喜田 - 面白かったです！ これからの進展楽しみにしてます。 頑張ってください。 (2020年7月8日 6時) (レス) id: cb1ca5340c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：京
| 作成日時：2020年7月7日 17時
