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「もーさー、智さぁー…かわいすぎっ！」
「えっ、あ…ちょっと！」
抱きついてきた雅紀を背中を反らして受け止める。
「もうっ、雅紀暑い…」
「ごめんごめん！でもさぁ、その言葉、翔ちゃんに直接伝えるのが一番いいんじゃないの？」
肩を抱きながら下から顔を伺う。
俺は目の前にある雅紀の顔をちらっと見て言った。
「そうなんだけど、それが難しくて…」
「何がどう難しいの？素直な気持ちぶつければそれで終わりじゃん」
「だって、俺なんて男だし、女の子ほど細くないし、胸もないし、頭も良くないし、自信もないし…」
付き合っていれば何かとリスクがある。
だから、胸を張って恋人ですって言える関係にはなれない。
きっとあの女の子は翔くんにぴったりで…思い出しただけで胸が張り裂けそうになる。
「それさー、誰と比べてんの？」
「え…」
「智は智じゃん。自分の悪いとこばっかり見てないで、雅紀くんみたいにポジティブに生きなきゃ！」
「だって雅紀は、ふつーにかっこいいし、良いとこしかないじゃん。でも俺は…」
「じゃあなんで翔ちゃんは智を好きになったのかな。俺や松潤も、なんで？」
…わからない。
なんでみんな俺のこと好きになるんだろう。
かわいいったって、絶対女の子のほうがかわいいし。
女の子には飽きたから、気分転換で男にした。とか？
どうしよう、マイナスなことばかりが浮かんでくる。
「あーあ、もう朝だ。智来るの遅すぎるよ」
「ごめん、バイト遅番だったから…」
「翔ちゃんも心配してるんじゃない？」
「…いいよ。バイトの日は帰っても翔くん寝てること多いし。気付かないし」
あの後翔くんとは一言も会話していないし、連絡もしていない。
家に帰らなかった、なんて知ったらどう思うのだろうか。
でも怒って別れ話とか切り出されたらと思うと、怖くてLINEが見れない。
「今日は休み？」
「あっ…うん。落ち込んでたら体調悪いと思われたみたいで、休みくれたの」
「じゃーまあ、とりあえず飲みなよ！」
「えっ、いや、俺お酒はちょっと…」
散々飲んでたのにまだストックがあるのか、冷蔵庫から缶ビールを取り出す。
「とりあえず今は飲んで忘れよう。ね？その後のことは、また後で話すから！」
「その後のことって？」
「今はそんなのいーの！！はい、かんぱーい！」
相談したのに、結局答えは出なかった。
でも、多少は気分が紛れた。
雅紀のポジティブさが、もっとこっちに伝染してくれればいいのに。
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京(プロフ) - 富喜田さん» そう言ってくださって嬉しいです！がんばります！！ (2020年7月12日 18時) (
レス) id: 877cf6680c (このIDを非表示/違反報告)
富喜田 - 何度もすいません。 すごく心に突き刺さりました。 大好きです！ (2020年7月10日 17時) (レス) id: cb1ca5340c (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - 富喜田さん» はい、ありがとうございます！！ (2020年7月10日 1時) (レス) id: 877cf6680c (このIDを非表示/違反報告)
富喜田 - 面白かったです！ これからの進展楽しみにしてます。 頑張ってください。 (2020年7月8日 6時) (レス) id: cb1ca5340c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：京
| 作成日時：2020年7月7日 17時
