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「いずれにしても、２０歳までには卒業しとけよ？智が相手だったらいろいろと大変かもしれないけど」
「いやいやー、大変なのは翔ちゃんじゃなくて智でしょー！この雅紀くんだったら丁寧で優し〜くしてあげられるんだけどなぁー」
「優しく何をするの？」
「んー？だからー、胸触ったりー、あそこに指入れたりー、」
「雅紀ほんとお前殺す」
部屋に来てから喧嘩の耐えない二人をよそに、潤くんは俺の側に寄り一緒に床に座り込んだ。
「大学、行かないんだって？」
「うん。しばらくはフリーターやる。やりたいこともないしね」
「フリーターやんの？なら、俺のとこ来る？」
「えっ？」
「今度新しく系列店がオープンするんだよ。ジャズバーなんだけど。昼営業の日もあるし、普通に稼げると思うよ」
「潤くんって、危ない仕事してるんじゃなかったんだ…」
おい、と頭をグーで殴られた。
「値段もそれなりだから変な客いないし。ガラの悪いとこで働いてナンパされるよりいいだろ？」
「それって、音楽やるところなの…？」
「そうだよ。俺はたぶん今の店と半々くらいになるけど、智はオープニングスタッフとして働きなよ。絶対いい経験になるよ。いろんな出会いもあるしね」
「ふーん…」
音楽は父ちゃんや母ちゃんが好きで昔のポップスとかよく車の中で聴いていた。
興味ないわけではなかったし、確かに新しいものに触れるチャンスかもしれない。
潤くんもいるっていうし。
これからバイトを探すよりは、決まっていたほうが安心できる。
「なら、俺やる」
「マジ？来てくれると助かる。絶対智に会うよ。酒飲み放題だしね」
「そ、それは別にいいかな…」
こそこそと二人でそんな会話をしていると、ようやく喧嘩していた二人が戻ってきた。
「なになに〜？なんか面白い話？」
「別に。てかお前大学は？」
「受かったよ！三流だけどね」
「雅紀のことだから半年も持たないんだろうな…」
「そんなことないよ！母ちゃんですら１年って言ってたのに！」
「やめる前提かよ！」
入学した当初は、こんなふうになるなんて思ってもみなかった。
友達もできず、ただただ孤独に過ごして、卒業してからも何の進路も決まらず、やりたいこともなく、あとは老いていくだけかなって。
そう思っていた。
紛れもなく今この環境があるのは翔くんのおかげだ。
何があっても、彼から離れない。
心にそう決めた。
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富喜田 - めっちゃよかったです。 本当に1日の楽しみです！ 大学生編頑張ってください。 この話に出てくる大野さん すごくタイフです。 (2020年7月7日 17時) (
レス) id: cb1ca5340c (このIDを非表示/違反報告)
富喜田 - 大学生編！？ めっちゃ楽しみです！ いつまでも待ってます!!! (2020年7月7日 6時) (レス) id: cb1ca5340c (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - 富喜田さん» 富喜田さん、ありがとうございます！！まだ大学生編と続くのでぜひ楽しみにしていてください！ (2020年7月6日 22時) (レス) id: 877cf6680c (このIDを非表示/違反報告)
富喜田 - 本当に最高です！ 続きがとっても楽しみです！ 頑張ってください。 応援しています!! (2020年7月6日 17時) (レス) id: cb1ca5340c (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - 猫さん» 猫さん、ありがとうございます。頑張る糧にいたします！ (2020年6月25日 0時) (レス) id: 877cf6680c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：京
| 作成日時：2020年6月22日 0時
