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しばらくして唇が離れると、至近距離に彼の顔が見える。
翔くんは抱きしめたまま、鼻の先が当たりそうなくらい近い距離で言った。
「本当はあのとき言えばよかったのに、言えなかった。嫌われそうで怖くて…」
「な、にを…？」
「俺は、あなたを男友達として見てるんじゃない。好きな人として見てるんだ。友情じゃなくて、ちゃんと恋愛感情として」
彼は真っ直ぐ目を見ながら続ける。
「これなら、俺が智くんを気になってた理由も、ここまで心配する理由も納得できる？好きだからだよ」
「す、き…？」
「うん」
翔くんは俺の肩から腕にかけて手の甲を滑らす。
「智くんが好き。俺の恋人になってほしい」
「なっ…そんなの、」
「だってここまで言わないと伝わらないじゃん！もうわかってよ…俺はずっとずーっと、あなたのことが好きだったんだよ」
「しょ、くん…」
どうしよう。
嬉しい…のかな。
でも、恋人なんて。俺は男なのに、それでいいの？
他にもたくさんかわいい子はいるはずなのに。
「また考えてるでしょ。俺なんか、って」
「だって…あんなにかわいい子たちに囲まれてるのに、俺なんか…」
「俺にとって誰よりもかわいいのは智くんだけど？」
「っ…、」
「まだ疑ってるなら、かわいいとこ全部説明してあげようか。潤んだ目と、ふっくらした頬と、あと柔らかい唇も…」
「かっ、顔かよ…！」
恥ずかしい。
さっきキスされたことを思い出して全身が熱くなった。
そう、さっき…俺は翔くんとキスをした。
その事実が、頭の中から離れない。
「そうやってすぐ照れちゃうとこもかわいい」
「や、やめてよ…！かわいくなんか、」
「顔も、性格も、この体も全部欲しい」
「っ…ぅ、」
今度は首筋にキスをされあまりの恥ずかしさに火が吹き出そうな思いだった。
彼は鎖骨や胸元に点々と唇を落とす。
それがくすぐったくて、ぴくぴくと自分の体が震えるのがわかる。
「やっ…だ、そんな、しないで…」
涙を浮かべながら訴えると、翔くんは目を丸くさせて再び抱きしめた。
「っ、もう、しない。我慢できなくなるから」
「なにを…？」
「言わないよっ、そんなこと！」
自分でやっといてなぜか怒られてしまった。
また温もりが返ってきて、心地よさに目を閉じる。
「今じゃなくていいから、答え聞かせてくれる…？」
彼は耳元で小さく呟いた。
即答したいのに、この状況で頭が混乱状態の俺は、ただ腕の中で頷くことしかできなかった。
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富喜田 - めっちゃよかったです。 本当に1日の楽しみです！ 大学生編頑張ってください。 この話に出てくる大野さん すごくタイフです。 (2020年7月7日 17時) (
レス) id: cb1ca5340c (このIDを非表示/違反報告)
富喜田 - 大学生編！？ めっちゃ楽しみです！ いつまでも待ってます!!! (2020年7月7日 6時) (レス) id: cb1ca5340c (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - 富喜田さん» 富喜田さん、ありがとうございます！！まだ大学生編と続くのでぜひ楽しみにしていてください！ (2020年7月6日 22時) (レス) id: 877cf6680c (このIDを非表示/違反報告)
富喜田 - 本当に最高です！ 続きがとっても楽しみです！ 頑張ってください。 応援しています!! (2020年7月6日 17時) (レス) id: cb1ca5340c (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - 猫さん» 猫さん、ありがとうございます。頑張る糧にいたします！ (2020年6月25日 0時) (レス) id: 877cf6680c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：京
| 作成日時：2020年6月22日 0時
