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「あっ…！」
「何、どうしたの？」
「今日翔くんもカラオケ行くって言ってた」
「へー。櫻井翔が？」
「同じとこかなぁ…」
さっきの、ひょっとしたらそうなのかも。
てことは、雅紀もいる？
会いたいな。
雅紀、面白いやつだから。
「気になるの？」
「え？」
「俺といるのに、櫻井が気になるんだ？」
「べつに、そういうわけじゃ…」
「智ってさぁ、その鈍感さは天然？」
潤くんはマイクを置いて体をこちらに向ける。
ずいっと突然迫ってきた整った顔に、咄嗟に後退りしてしまう。
「それとも、わざと櫻井の話して嫉妬させようとしてる魔性なの？」
「ま…？」
「俺が今お前をどうしたいかわかる？」
「えっ、わ、わからない…」
「じゃあ、これなら？」
彼は俺の耳元に唇を寄せると、ネクタイを手にかける。
ネクタイをほどきながら、耳に息を吹きかけられ体が強張った。
「かわいい、緊張してんの？」
「っ、ぁ…」
今度は甘噛みされながらシャツのボタンがひとつ、ふたつと外されていく。
そして胸下くらいまで外し終えると、指先で鎖骨をなぞられた。
「っ、や、め…」
「女の子と二人きりでカラオケ来たらいつもこうしてるんだけど、男相手は初めてだなぁ」
「だめっ、だめ…やめて。こんなのだめだよ…、」
指先はどんどんシャツの中に忍び込んでいって、胸元を撫で回す。
どうしよう、逃げなきゃ…。
でも、この変な感覚が怖くて体が動かない。
潤くんの手が俺のシャツを肩からずらした瞬間、薄暗い部屋に突然光が差した。
「あっ…」
「あ…」
「部屋間違えた！お取り込み中にごめん…って、」
潤くんが口を開けているのを見て、俺はドアを開けた主のほうへ振り返る。
そしたらもう、驚いたなんてもんじゃない。
幸か不幸か、そこにいたのは翔くんだったのだから。
「なっ…なんで智くんが！？つかお前何やってんだよ！！」
「智とデートしてんの。悪い？」
「っ、悪いじゃねぇよ！！どう考えたっておかしいだろうが！！」
翔くんは怒りの形相で部屋に入ると、俺のシャツを掴む潤くんの手を振りほどいた。
そして彼の胸ぐらを掴み立ち上がらせる。
「智くんに何した…？」
「別に普通じゃん？こんなの。女の子ならみんな喜ぶけど」
「智くんは女の子じゃない！！」
「そうだね。でも感度は抜群だったよ。ね、智」
わざわざ挑発するように笑いながら話す潤くん。
これってもしかして、修羅場ってやつ…？
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富喜田 - めっちゃよかったです。 本当に1日の楽しみです！ 大学生編頑張ってください。 この話に出てくる大野さん すごくタイフです。 (2020年7月7日 17時) (
レス) id: cb1ca5340c (このIDを非表示/違反報告)
富喜田 - 大学生編！？ めっちゃ楽しみです！ いつまでも待ってます!!! (2020年7月7日 6時) (レス) id: cb1ca5340c (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - 富喜田さん» 富喜田さん、ありがとうございます！！まだ大学生編と続くのでぜひ楽しみにしていてください！ (2020年7月6日 22時) (レス) id: 877cf6680c (このIDを非表示/違反報告)
富喜田 - 本当に最高です！ 続きがとっても楽しみです！ 頑張ってください。 応援しています!! (2020年7月6日 17時) (レス) id: cb1ca5340c (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - 猫さん» 猫さん、ありがとうございます。頑張る糧にいたします！ (2020年6月25日 0時) (レス) id: 877cf6680c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：京
| 作成日時：2020年6月22日 0時
