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…し、くん。
さとしくん。
遠くから翔くんの声が聞こえる。
俺はそっと天に向かって手を伸ばす。
声のする方向から翔くんが手を取ってくれるんじゃないかって思いながら。
「智くん！」
「ん…？」
体が揺さぶられる感覚にパチッと目を覚ました。
寝ぼけ眼で目を擦っていると、目の前にいるのは夜通しお喋りしていたはずの彼が。
「もう朝…？」
「うん。起きて、支度しよう」
どうやら気が付いたら寝てしまったようだ。
せっかくの機会だったのにもったいない。
でも、かなり長い時間お話ししていたような気がする。
俺は重たい体に鞭を打って起き上がった。
「智、おはよ」
「おはよう、？」
「俺だれだか覚えてる？」
「…ごめん、誰だっけ」
どこかで見たことあるけど名前が思い出せない。
派手なルックスで、確かに俺のことを名前で呼んでくる、斜め後ろの席の…
「潤だよ！松本潤！！」
「あー、潤くん」
「ねぇ、こないだ櫻井とデートしたんでしょ？俺ともしてよ〜」
「なんで知ってるの？」
「そんなのみんな知ってるよ。だって智を遊びに誘えるとか、この学校じゃヒーローになったようなもんだよ」
「な、なにそれ…」
言われてみれば高校入ってからいつも教室の手伝いばかりで、誰かと出掛けたことなんてなかったかもしれない。
特別仲良いわけでもないのになんでみんな誘ってくるんだろうって思っていたし、めんどくさい以外の何物でもなかった。
「智って、櫻井と付き合ってるわけじゃないよね？」
「えっ、なんで！？」
「いや、なんとなく…あいつの智を見る目が怪しいっていうか」
「付き合ってないよ！だいたい、男同士だし…」
そりゃ好きは好きだけど、だって付き合ったらキスしたり…その先もするってことだろ？
そんなことまで考えられない。
妄想したら、俺気持ち悪いやつって自己嫌悪に陥りそうだし、
「古いな〜考え方が。じゃあ俺も付き合えないってこと？」
「潤くんが、誰と？」
「決まってんじゃん。智と」
「えっ、それって…俺と付き合いたいってこと？」
「そうだよ。だめ？」
だめってか、なんで潤くんみたいな人が？
正直顔も翔くんに引けを取らないくらいかっこいいし、背も高いし。
ちょっと悪そうな友達と付き合ってるけど、女の子はそういうとこも好きだったりするんじゃないのか…？
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富喜田 - めっちゃよかったです。 本当に1日の楽しみです！ 大学生編頑張ってください。 この話に出てくる大野さん すごくタイフです。 (2020年7月7日 17時) (
レス) id: cb1ca5340c (このIDを非表示/違反報告)
富喜田 - 大学生編！？ めっちゃ楽しみです！ いつまでも待ってます!!! (2020年7月7日 6時) (レス) id: cb1ca5340c (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - 富喜田さん» 富喜田さん、ありがとうございます！！まだ大学生編と続くのでぜひ楽しみにしていてください！ (2020年7月6日 22時) (レス) id: 877cf6680c (このIDを非表示/違反報告)
富喜田 - 本当に最高です！ 続きがとっても楽しみです！ 頑張ってください。 応援しています!! (2020年7月6日 17時) (レス) id: cb1ca5340c (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - 猫さん» 猫さん、ありがとうございます。頑張る糧にいたします！ (2020年6月25日 0時) (レス) id: 877cf6680c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：京
| 作成日時：2020年6月22日 0時
