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それから、意に反し、思ったよりも櫻井くんと話す機会が増えた。
少し早めに迎えに来ると、学校のこととか、クラスのこととかを話しながら待ったりした。
教室でも変化は訪れて、急に俺の机の前に彼が座り始め、話し出すのだ。
「試験勉強どう？」
「あっ…やってはいるんだけど、英語と数学がどうしても苦手でて…」
「そうなの？逆に俺英語と数学だけ得意だよ。塾行ってるからさ」
「えっ、部活もやってて塾も行ってるの！？」
「うん。なんで？」
「いや、すごいなぁって…」
「そうかな？ほら、受験勉強もあるしさ…とにかくわかんないことがあったら聞いてね。俺も聞くから！」
俺はわからないことだらけなんですが…。
気のせいかもしれないけど、周りから視線を感じる。
どうして大野と櫻井が仲良さげに話しているのだろうって、そう思われてるのかも。
ただでさえこんな状況なのに、気軽に聞きに行けるわけがない。
櫻井くんは気にならなくても、俺はめちゃくちゃ気にしいなんだから。
金曜日の教室終わりに、いつも通り彼が弟を迎えに来た。
すると、いつも出てこない母親が教室に出てきていた。
櫻井くんを見るなり、まっすぐそちらへ向かう。
「櫻井くん、ごめんね。弟くん少し具合が悪くなって上で寝てるのよ。お母さんには連絡したんだけど…」
「あ、聞いてます。ご迷惑をおかけしてすみません」
「連絡いってたのね。よかった。まだ寝ているから、よかったら目を覚ますまでご飯でも食べていかない？」
「えっ…いいんですか？」
「お母さんにも連絡してあるから。さ、上がってちょうだい」
それから俺たちはなぜか一緒にカレーを食べて、その間母親はかっこいい櫻井くんにずーっと質問攻めしていて、気付けば俺の部屋で勉強会をする流れになっていた。
「ごめん、母ちゃんが無理に勉強教えてやってなんて言うから…」
「いや全然！どうせ家帰ったら勉強するんだし、むしろ助かる」
「どうして助かるの？」
「教え合ったほうが覚えるじゃん。あ、あの時大野くんと勉強したところだ〜ってさ」
「ふーん。よくわかんないけど」
教科書を開き、一緒に同じ問題を解いていく。
俺がずーっと同じ問題で悩んでいる間、櫻井くんはどんどん解き進めていく。
ペンが止まってしまい話しかけようか迷っていると、彼が状況に気付いた。
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富喜田 - めっちゃよかったです。 本当に1日の楽しみです！ 大学生編頑張ってください。 この話に出てくる大野さん すごくタイフです。 (2020年7月7日 17時) (
レス) id: cb1ca5340c (このIDを非表示/違反報告)
富喜田 - 大学生編！？ めっちゃ楽しみです！ いつまでも待ってます!!! (2020年7月7日 6時) (レス) id: cb1ca5340c (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - 富喜田さん» 富喜田さん、ありがとうございます！！まだ大学生編と続くのでぜひ楽しみにしていてください！ (2020年7月6日 22時) (レス) id: 877cf6680c (このIDを非表示/違反報告)
富喜田 - 本当に最高です！ 続きがとっても楽しみです！ 頑張ってください。 応援しています!! (2020年7月6日 17時) (レス) id: cb1ca5340c (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - 猫さん» 猫さん、ありがとうございます。頑張る糧にいたします！ (2020年6月25日 0時) (レス) id: 877cf6680c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：京
| 作成日時：2020年6月22日 0時
