攻撃始めるトリプルフェイスとスナイパー、加勢するジンの妹ことこの私【名探偵コナン】

クリスマスイブ　part2 ページ36

ベルモットside




本当、Aはモテるのにね。無意識にフラグ折りまくってるというか。クリスマスイブにこんな話するのもどうかと思うけど

でも一番ヤバかったのはAが熱出して学校休んだ時ね

「Aこの間熱で学校休んだでしょう？」

『あー...ですね。確かクラスメイトがプリント持ってきたとか何とか』

そうそれよ。あの時丁度私も看病に来てたのよね。そしたらインターホン鳴ったから玄関開けてみたら中学生男子が数人来てて

多分学校休んだAの為にプリント届けるよう言われて来たんだろうけどこんなに人数必要かしらってぐらい

そしたら来たのよ。ジンが。

「俺と変われ」

後ろからドスの聞いた声がしたと思ったらジンが阿修羅像を背後に突っ立ってるものだから男子生徒も逃げちゃって

『あの時が何ですか？』

「貴方が熱出すのが珍しいと思っただけよ」

Aに近付く悪い虫をジンが追い払ってた訳ね。あの子達も可哀想に

過保護過ぎるからAに彼氏出来ないのよ

「あら、本物のサンタが帰って来たわよ」

掃出し窓に目をやればAも同じようにして外を見ると、大きく瞳を輝かせ玄関先へと向かった

やっぱりAもブラコンね。ジンが帰ってきた瞬間飛び出すぐらいだから。ウォッカも要るのだけれど気付いてるかしら？

＿でも。貴方にはせめて普通の子と同じような生活を送って欲しい。私達組織とばかり過ごすのではなくて

一人物思いに耽っているとドアが開き一気に賑やかになった。ウォッカがケーキを買ってきたらしくはしゃぐAを微笑ましく思いながら席を立つ

「そろそろおいとまするわね」

『え、何でですか？』

キョトンとした表情を浮かべるA

『ベルモットさんも一緒にケーキ食べましょうよ』

普段笑顔の少ない彼女だけれど、不意に見せる笑顔はやっぱり両親のどちらにも似てて、嬉しいような、それでいて何処か切ない気持ちになる

いつかAが私達じゃない他の誰かとクリスマスを過ごす事を願うけれど、こんなクリスマスも悪くないわね

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