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絶昌 ページ21

日に日に迫ってくる組織壊滅の決行日

私はもしかしたら組織壊滅を望むなんて的外れな事してるのかもしれない。部外者が図々しいと

でも黙って見ていられなかった

だから壊滅前に話をしたい人達がいる




「A、どうしたこんな所に呼び出して」

『こんにちは赤井さん。三日後の決行前に話をしたいんですけど、もう一人来るまで待ってもらえますか』

赤井さんを呼び出したのは近場の公園。この時間帯なら親子連れも散歩する人もいない事を知ってて呼び出した

そしてもう一人__来た

「赤井!!何故貴様がここにいる!?」

『安室さん落ち着いて下さい!二人をここに呼んだのは私です』

赤井さんに掴みかかろうとしたので間に割って入った

『話をしたいです。お二人と』

二人の正面に回り顔を合わせた。赤井さんと安室さんは微妙な距離ができてるけど

『ジンの妹である私に近付いてきた目的は組織の情報を得る為だと最初から気付いてました』

今思えば急に告白してきたり、距離もかなり近かったり

何考えて発言してるのか理解できないし、本当に警察に訴える一歩手前の言動の数々だったり

『でもこんな形で二人と会わなければ今でも兄のしている事に目を逸らしていたかもしれない。誰かが傷付くのを知らないフリしていたかもしれない』

こんな風に誰かと協力するなんて考えてもみなかった

大切な兄とは言っているものの、いざとなれば他人と違う事を兄を理由に言い訳してた。それでも私を救ってくれた。今だって時間を割いてまで話を聴いてくれる

『近付く目的があったにしても、二人と会えて良かった。だから...』

赤井さんと安室さんの手を取り握りしめる

『あなた達の瞳に映るのは、心から想う相手は、私じゃなくともいい筈です』

失ってしまった元恋人、守れなかった仲間

本当は忘れられない誰かが心の中にいるんじゃないですか?

『約束して下さい。絶対死なないと』

絶対なんて保証できるものでは無い。それでも生きていて欲しいと願った

_誰かの為に生きるあなた達を

「まさか年下の貴女に悟られるとは情けないですね」

安室さんの言葉に赤井さんも頷く

すると安室さんが何を思ったのかいきなり手を引っ張ってきて歩き出した

「赤井。彼女少し借りる」

ぶっきらぼうに応える安室さんに手を引かれながら赤井さんの方へと振り返ると片手を上げていた

え、待って。何処連れて行くの安室さん

小春日和→←謝罪



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- 感動しました…。 (2021年12月7日 15時) (レス) @page34 id: 1125244af9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続き書いてほしいです(泣) (2021年6月13日 0時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
ドルチェ - やばい…気がついたら泣いてた…こんなに素晴らしい物をありがとうございます…!! (2021年5月2日 22時) (レス) id: cf6373e776 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続編お願いします!!!!!!!! (2020年10月2日 20時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 感動しました泣。ジンと夢主が再会してほしいです。(ToT) (2020年6月16日 3時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リンドウ | 作成日時:2018年11月10日 6時

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