攻撃始めるトリプルフェイスとスナイパー、加勢するジンの妹ことこの私【名探偵コナン】

瞳に宿すのは ページ13

『すみません、洋服まで借りてしまって』

制服は乾かしてもらっているがお風呂からあがるまでは間に合わないからと服も貸してくれた

「風邪引かれたら困るからな。そこにでも座ってろ。ドライヤー取ってくる」

ソファで寛いでいた赤井さんが立ち上がりドライヤーを取りに行く

言われた通り椅子に座っていると案外早く戻ってきた

『わざわざすみません＿＿』

赤井さんの手から受け取ろうとするが、ドライヤーを一向に離す気配が無い

「俺が乾かしてやるから座ったまま後ろ向け」

『自分で出来ますよ。それに悪いですし...』

「いいから、ほら」

顔を前に向かせられ濡れた髪に触れられる

いたせり尽くせりだな。何から何まで申し訳無いと思いながらも大人しく従う

時々赤井さんのゴツゴツした手が頬や耳に当たり少しくすぐったい

「髪、長いな」

『もう長い間切ってないので』

そう言えばライの頃の写真では赤井さんも髪長かった記憶がある

何で切ったのか気になるけど...必要以上の領域に踏み込んではいけない

もし女性関係なら尚更。例えば、宮野明美さんとか

私がこの事を知ってるのも哀ちゃんが姉である明美さんについて話してたから

諸星大と宮野明美は当時恋人同士だったと

会話が途切れドライヤーの風の音だけが部屋に響く

『...今誰の事考えてますか』

「...バカな女の事さ」

それはきっと...いや、いいか

勿論顔なんて見えないからどんな表情をしてるのか見当もつかないけど

「だいぶ乾いたな。もう大丈夫だ」

お礼を言おうとして後ろを振り向き赤井さんを見上げる

だけど＿＿

『あ...ありがとう、ございます』

赤井さんの私を見つめるその瞳は、私じゃなくて明美さんが映ってるように見えた

未完成→←合法的でも何でもない

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