検索窓
今日:29 hit、昨日:70 hit、合計:223,753 hit

疑問 ページ2

『私からも一つ聞きたい事がある』

一度も口を挟まず黙って話を聞いてくれる二人に疑問が浮かぶ

『どうして私を信用してくれるの?もし組織に寝返る事があれば...二人が危険に晒されるのは目に見えてるのに』

「答えは簡単だよ」

コナン君は屈託ない笑みを浮かべ目を細める

「蘭姉ちゃんを庇って人質に取られた事、灰原達が誘拐された時真っ先に抱き締めた事、安室さんと沖矢さんに花をあげてた事

Aさんの行動にはいつも正義や相手を思いやる心、包容力があった

理由なんてこれだけで充分じゃない?」

まさかそんな風に考えてくれていたとは知らなかった

『二人に花あげたの知ってたんだ』

「何せ二人とも自慢してきたからね。花瓶に飾って大切そうに見てて。しまいには花に語りかけてるし、あれはヤバかった」

どっちの話をしてるんだろう。どっちもなのか?大の大人二人が花に話しかけてるの見たらそりゃ嫌だよね

「それにAさんって嘘つけないというか表情や言葉にすぐ出るし、演技とか出来なさそう」

「ああ、それは言えてるわね。私達を助けに来た時喜びと怒りと焦りが混ざった不思議な顔してたもの」

哀ちゃんまでもがくくっと笑う

え、何。あの時そんな顔してた?表情はあまり変わらない方だと思ってたけど

「Aさんってさ、興味が無い事には無関心で無表情なんじゃない?

だから最初会った時も何考えてるか謎だったけど、逆に感情が揺れ動く様な出来事は表情や言葉に出やすいって言うか...

意外と分かりやすいよね」

つまり嘘つけなさそうで演技なんて持っての他だから信用ポイントアップだと

これ素直に喜べばいいの?軽く貶されてる気がする

でもリスクを背負ってまで私に真実を打ち明けてくれた

そんな二人を忍び寄る組織の手から守りたい

「一つだけお願いがある

__僕達が幼児化してる事は安室さんに言わないでほしい」

二人の視線と重なる。その瞳は全く濁っていない強い目

『言うわけ無いよ!!組織に二人の情報を売る真似なんて』

しばらくコナン君の方はキョトンとしていたが我に返ったのか苦笑いを浮かべる

「そっか。ベルモット情報だから知らないのか。...一度安室さんと話してみるといいよ。でも僕達の事は喋らないで」

それは、安室さんが敵じゃないと示しているがそう受け取っていいのだろうか

まぁもし仲間だと言っても頑なに幼児化を秘密にする事は二人が生きる上で秘密保守すべき事なんだろうけどね

思う→←帰れない



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (347 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
483人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

- 感動しました…。 (2021年12月7日 15時) (レス) @page34 id: 1125244af9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続き書いてほしいです(泣) (2021年6月13日 0時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
ドルチェ - やばい…気がついたら泣いてた…こんなに素晴らしい物をありがとうございます…!! (2021年5月2日 22時) (レス) id: cf6373e776 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続編お願いします!!!!!!!! (2020年10月2日 20時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 感動しました泣。ジンと夢主が再会してほしいです。(ToT) (2020年6月16日 3時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:リンドウ | 作成日時:2018年11月10日 6時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。