攻撃高めたトリプルフェイスとスナイパー、防御固めたジンの妹ことこの私【名探偵コナン】

誠 ページ41

コナン君に連れられてやって来たのはお隣の阿笠博士の家

「来てほしい場所って言っても、博士の家なんだけどね。...でもAさんを呼んでる人がいるから」

『私を？』

私に何の用だろうか。何かしたかな

扉を開き中へ入るコナン君へと続くとそこにいたのは＿＿哀ちゃん

「あら、お目覚めのようね」

椅子に脚を組んで座る彼女から発された言葉に疑問が浮かぶ

『何で知ってるの...？』

「丁度沖矢さんがAさんを抱えてる時に会ったからだよ」

何だそういう事か。私一体どれだけの人に失態を晒しているのだろう

「Aさんを呼んだのは灰原だけど、改めてこの三人で話がしたい」

二人が私を見る目は決して穏やかなものではない

でも敵視している訳でもなく、これから話す全ての事についての覚悟の目だ

「実は、Aさんとジンの関係の事は灰原に話してある」

『そっ、か...』

「うん。...Aさんが僕らの秘密を知ってる限り、こっちも持ってる情報はシェアし合ってるから」

何処となく重い空気が流れる

でも今潰されてしまったらこれから起こる全ての事に立ち向かえなくなる

『私だけ知ってるのもフェアじゃないからね。気にしてないよ。...さっきの出来事の発端を話すよ』

私はこの二人にどんな声で、どんな音量で、どんな内容を話せるだろう

紡がれる言葉は、嘘であってほしい真実

目を逸らしたくなる現状

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