攻撃高めたトリプルフェイスとスナイパー、防御固めたジンの妹ことこの私【名探偵コナン】

覚めた夢 ページ40

固過ぎず柔らか過ぎず

何かフワフワしたものが背中に当たるのを感じながらうっすら目を開ける

まず映ったのは白い天井をバックにしたコナン君の覗き込む顔

「あ、起きた」

『...コナン君...』

どうやらソファで寝かされていたらしい

あれでも私さっき倒れて...それで、ここは何処だ？

「ここ、僕の家だから安心して。今は沖矢さんに貸してるけど」

そういえば見たことある家具の配置だったり壁紙だ

「大丈夫？急に倒れたから驚いた...」

『コナン君、さっきはごめん』

ソファに座ったまま頭を深々と下げる

「...覚えてるの？」

『覚えてるよ。本当にコナン君に酷い事した。肩、痛かったよね...？』

私、どうかしてた。気持ちが不安定になってるからってコナン君にぶつけるなんて

「いいよ、気にしてないし。大丈夫じゃないのはAさんの方じゃない？」

コナン君が隣に座り見上げてくる

もうこれは、言うとか言いたくないとかじゃない

言わなきゃいけない、コナン君に迷惑も心配もかけさせたんだから

『あのね...』

言いかけた所でドアが開き、沖矢さんが入ってくる

「おや、起きましたか」

「Aさんをここまで運んでくれたのは沖矢さんなんだ」

そうだったんだ。私、どれ程周りを巻き込んだのだろう

『わざわざありがとうございました』

「いえ、無事に目を覚まして良かったです。...コナン君」

「うん。行ってくるよ」

何やら二人が合図を取り、コナン君が向き直った

「起きて早々悪いけど、Aさんに来てほしい場所があるんだ」

誠→←狂い

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す