攻撃高めたトリプルフェイスとスナイパー、防御固めたジンの妹ことこの私【名探偵コナン】

貴方と見る花火はどんなものでしょうか ページ26

『...うわぁ、ここどこ？』

トイレから出た瞬間物凄い人波に流されやっとの思いで抜け出した所は人気も無く屋台の光もあまり届かないような場所

早く帰らなきゃ花火始まっちゃう

ポーチからスマホを出して園子ちゃんに掛ける

1コール、2コールと鳴らし続けるが出ないため蘭ちゃんに掛けるとすぐに対応してくれた

「Aさん！今何処ですか！？」

蘭ちゃんとコナン君は既に戻っていたらしくその時に私が帰ってきてない事を知ったらしい

『どうしよ、迷子になっちゃった...。何処か分からないし』

「園子は他の人と話してるから電話に出れないですけど、私がそっちに行きましょうか？」

『でも入れ違ったら大変だし...』

そこまで言うと急に電話が切れてしまった

嘘でしょ充電切れ？タイミング考えてよ私のスマホ！！

どうしたものかと足踏み状態で佇んでいると星が煌めく夜空に盛大な音が響いた

『花火...』

結局間に合わずに皆と花火見れなかったな

諦めの気持ちのまま夜空を見上げる

四方八方に飛び散る花火

カラフルな花火

ハートや星等の花火

全ての花火が夜空を彩ってとても綺麗で

思わず、溜め息が出そうになる

すると顔をあげながら頬に何かが伝う感じがした

『...あれ、何で泣いてるの...』

一筋の涙が堰を切ったように次々と溢れる涙は止まらない




＿今は隣にお兄ちゃんが居てほしい

お兄ちゃんとこの花火を見たい

ねぇ、どうして私達は兄妹じゃないの？






＿＿今年最初の花火は

白だった

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