攻撃高めたトリプルフェイスとスナイパー、防御固めたジンの妹ことこの私【名探偵コナン】

犯行の動機 ページ17

魔の手はゆっくりと伸びていた

蘭ちゃんが鏡を見てくると言って席を立ち、帰ってくる所で注文を取りに行っていた安室さんと軽く会話をしていた

勿論他の女子高生からの視線は凄いもので

でもその中に一つだけ異様な視線を投げ掛けている男性がいる

しかし二人は話に夢中になっているのか全然気付いてる様子は無い

コナン君は丁度男性に背を向けて座っているので見えていないが、相談してみようか

でも思い違いかもしれないし

しかし男性が腰を上げて蘭ちゃんに近付くのを見て思わず私も席を立った

『ごめん、トイレに行く』

適当に理由を付け蘭ちゃんの元に駆け寄る

＿ただの思い違いであってほしい

だがそんな願いも叶わず、その男性が蘭ちゃんに手を伸ばすのを見た瞬間蘭ちゃんの体を少し強めに押した

迷ってる暇なんて無かった

男がパーカーのポケットに隠していたのがナイフだと見えてしまったのだから

男の伸ばした手はその場を入れ替わった私を捉えた

「おい！この女の命が惜しければ俺の言う事を聞け」

見事に捕まった私を盾にする様に背後に立ち首にナイフを当ててくる

わぁ、何かあるあるだこれ。人質にされた時の。生きてる内にまさか自分が体験するなんて思わなかったけど

「おい、そこの男の店員。俺はお前を許さないぞ！！」

どうやら男の目的は安室さんらしい。何しでかしたの安室さんよ

「話は聞きますので彼女を解放して下さい」

落ち着いて冷静に諭す安室さんは「大丈夫なので」という風に見える

何か余裕そうなのがムカつく。本当にこんな状況でも大丈夫だと思ってしまうから

「解放しろだと？ふざけるな！！お前は俺のみーちゃんを奪ったくせに！！」

誰だよみーちゃんて。猫か？いや犬？イタチの可能性もあるか？

「みーちゃんとは...」

「俺の彼女だ！！」

あっ彼女ですかそうですか。くそ、名推理には一歩及ばなかったか

てかこの強面でみーちゃんて

はい、すみません偏見ですね。前言撤回です。申し訳無い

一人あれこれ考えてるとナイフが首に少し食い込み、ひっと現実に一気に戻された

乙！！→←恋するJKたち

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