攻撃高めたトリプルフェイスとスナイパー、防御固めたジンの妹ことこの私【名探偵コナン】

ルビー色の疑問 ページ12

駆け付けた刑事や警察により男性は逮捕

歩美ちゃんと哀ちゃんは無事保護され念のため病院での検査を受ける事となった

『本当に無事で良かったです』

「ですね」

沖矢さんと近くのベンチに腰掛ける

「...Aさん、ここどうしたんですか？」

沖矢さんが私の手を取り見せてくる

小指に赤い切れ目が入っていた

『本当ですね。どうしたんだろ』

でもこのぐらい唾つけとけばどうにかなるよね、と思っていた矢先手を引かれて水道まで連れていかれた

「まさか唾でもつけとけばいいなんて考えてませんよね？」

蛇口を捻り水を出しながら問いただされる

え、何こわ。エスパーなの？そうなんですね？

「少しじっとしてて下さい」

沖矢さんがポケットから絆創膏を取り出し丁寧に傷口に貼る

絆創膏常備とか女子力高すぎかよ

唾つけとけばいいなんて思ってた私との女子力の差って...

『ありがとうございます』

「いえ。好きな人には傷一つ付けて欲しく無いので」

私の手を包むようにしてフワリと笑う


＿好きなんて言われて揺れ動かないのは、興味が無いのか。それとも何処か他人事に感じてるからか

恐らく後者だろう



だけどこの言葉も笑顔も嘘だなんて事は気付いてて、安室さんと同様何か探りを入れられている

ただの大学院生だと言うなら何故私をここまで気にかけてくれるのか分からない

本当にただの大学院生だろうか

そもそも探りを入れるために好きだ、なんて嘘をつく方だって大変な筈なのに

そこまでして欲しい情報を私なんかが持ってる訳無い

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