救済 ページ11
男性は呆気なく伸びてしまった
何が起きたか分からず、だが間一髪の所で助かったらしい
『あの、さっきは助けてくれ...て』
後ろを振り返ると見覚えありまくりの人が立っていた
『沖矢さん...』
「無事で良かったです。どこか怪我してませんか?」
『大丈夫です。助けて下さりありがとうございます』
沖矢さんが来なかったらどうなっていたかと思うとゾッとする
「急ごう、あの人が倒れたからって油断出来ないよ」
しかしドアに手を掛けるがビクともしない
「少し下がってて」
コナン君がサッカーボールを助走いっぱいドアに向けて蹴る
派手な音がして当たるが少しへこんだ程度。何度か当てていたが、ようやくドアと壁が面していた所に隙間が出来たぐらい
「コナン君、少し代わろうか」
えっ、沖矢さんが??流石にコナン君より力あるのは分かるけど何する気?
少し身構えるとドアに向けて素手でパンチを繰り出す
するとドアは重そうな音をたてて倒れた
えええええぇぇ!?
素手パンで壊した!?超合金でできてんの!?
都合よく進め過ぎじゃないこれ。何でもアリかよいいの?というか手大丈夫?
「早く二人の無事を確認しないと」
そうだねコナン君も沖矢さんの手より二人の心配だよね。私も
砂埃が舞う中、手足をロープで縛られ口をガムテープで塞がれた二人の姿を捉えた瞬間もの凄いスピードで駆け寄りロープとガムテープを外し二人を抱き寄せた
『良かった、見付かって...!怖かったよね、遅くなってごめんね』
歩美ちゃんは安心したのか涙を流し泣き始めた
灰原ちゃんの方は...黙ったまま
けどちゃんと私の腕の中にいる。温もりを感じながら強く抱き締めた
本当に良かった...
『この場所はね、あの犬が教えてくれたの』
沖矢さんが私達の所に犬を連れて来た
歩美ちゃんはしゃくりあげながら、撫でている
「灰原も何もされてねーみてぇだな」
「...えぇ」
肩が震えてる。何もされてないって言ってもあの瞬間の恐怖は払い切れないだろう
『大丈夫。例え4万km離れていようと助けに行くから』
「...貴方それ後ろ振り向いたらすぐじゃない」
灰原ちゃんの突っ込みに少しだけ空気が和らいだ
『良かった、灰原ちゃんやっと話してくれた』
「...哀」
『え?』
「呼び方。哀でいいわ」
灰原ちゃん、いや、哀ちゃんの赤くなった顔が可愛すぎて身悶えた
『...ありがとう哀ちゃん』
「ありがとうはこっちの台詞よ。三人ともありがとう」
「ありがとう!」
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リンドウ - 残夏さん» 拝見していただきありがとうございます!更新遅くてすみません。応援を糧に頑張ります! (2018年10月22日 22時) (レス) id: 67fcc70434 (このIDを非表示/違反報告)
残夏(プロフ) - 更新通知に飛んできました。ひそかに拝見してます。無理せず頑張ってください!応援してます。 (2018年10月22日 22時) (レス) id: cd46bf9635 (このIDを非表示/違反報告)
リンドウ - 坂竹会長さん» すみません、更新遅くなってしまって。シリアス多目になるかもですが頑張ります! (2018年10月14日 12時) (レス) id: 67fcc70434 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - 気づいたら続編きてて。おどろきもものきビックリですよ←意味わかんねぇ。更新頑張ってください。 失礼しました_ーд#_ (2018年10月14日 10時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
リンドウ - berry merryさん» ありがとうございます!これから重くなっていきますが、話の流れはブレないよう頑張ります!! (2018年10月14日 6時) (レス) id: 67fcc70434 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リンドウ | 作成日時:2018年10月13日 9時