覚悟 ページ33
コナン君に連れて行かれた先は阿笠博士の家だった
「今なら博士しかいないし、席を外すよう頼めば二人で話せるから」
コナン君に促されリビングへ続く道を歩く
私もそろそろ覚悟を決めなければならない
コナン君だって、きっとそうだから
「ここ座っていいよ」
『ありがとう』
少しの沈黙の間、先に口を開いたのはコナン君だった
「単刀直入に聞くね。Aさんって何者？」
『何者でも無いよ。でも強いて言うならコナン君の敵じゃない』
私にとっては敵じゃなくとも、コナン君にとっては敵だ。あの人は
『ただ兄の方は分からないけど』
「Aさんのお兄さんって...」
『...組織の幹部、ジン』
「そうじゃなきゃ良かったのに。やっぱりそうか」
『...うん。それで？これを知ってどうするの？......高校生探偵の工藤新一君』
コナン君が紅茶の入ったカップに伸ばした手を止める
「それは組織の情報？」
『というよりも、ベルモットさん情報。兄は知らないって言ってた』
コナン君が目の奥を光らせこちらを見た
「Aさんが知ってる事、全て教えて欲しい。...返答しだいではAさんを敵と見なすけど」
答える事を拒めば敵
協力してくれるならこちら側という事か
だがここまで話して言わない、の選択肢はあるわけ無いだろう
『...分かった。私が知ってる事なら全て話す』
コナン君の事、哀ちゃんの事etc...
きっと私が知ってる事なんて一部に過ぎない
「...話してくれた事は全部合ってるけどまだ知らない事の方が多い。あくまでもベルモットが握ってる情報が全てって訳か」
私が知らない事があると言うが、これ以上私が知ってどうするのか
そもそもベルモットさんは兄でも知らないような情報をどうして私に教えたのだろう
「Aさんさ、ジン絡みで最近何か合った？」
『え...』
ジンが兄だと分かったから、私が最近様子が変だという理由を兄と結びつけたのだろう
本当、そうじゃなければ良かったのに
『...私、どうすれば良いか分からない』
コナン君に声かけ事案での出来事を話す事にした
結局の所、誰かに聞いてもらわないと自分一人で抱えられないぐらい弱いのだ
「じゃあAさんはどうしたいの？」
私がどうしたいか。私は兄に...
「もう決まってるんじゃない？真実はいつも一つ、だよ」
コナン君が優しく微笑む。頑張れ、の合図だ
きっと私が何をするかなんて分かってるんだろうな
まさか一つ年下の男の子に背中押されるなんて
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リンドウ - 残夏さん» 拝見していただきありがとうございます！更新遅くてすみません。応援を糧に頑張ります！ (2018年10月22日 22時) (
レス) id: 67fcc70434 (このIDを非表示/違反報告)
残夏(プロフ) - 更新通知に飛んできました。ひそかに拝見してます。無理せず頑張ってください！応援してます。 (2018年10月22日 22時) (レス) id: cd46bf9635 (このIDを非表示/違反報告)
リンドウ - 坂竹会長さん» すみません、更新遅くなってしまって。シリアス多目になるかもですが頑張ります！ (2018年10月14日 12時) (レス) id: 67fcc70434 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - 気づいたら続編きてて。おどろきもものきビックリですよ←意味わかんねぇ。更新頑張ってください。 失礼しました_ーд#_ (2018年10月14日 10時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
リンドウ - berry merryさん» ありがとうございます！これから重くなっていきますが、話の流れはブレないよう頑張ります！！ (2018年10月14日 6時) (レス) id: 67fcc70434 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンドウ | 作成日時：2018年10月13日 9時
