攻撃高めたトリプルフェイスとスナイパー、防御固めたジンの妹ことこの私【名探偵コナン】

逃げられない運命を辿る誰かへ ページ23

二人の会話で聞いてしまった事を鵜呑みにしなければいい

ただそれだけの事が出来ないのは何処か疑いの気持ちがあったから

でも聞く事なんて出来なくて。そしたら決定的な言葉に「やっぱりそうなのか」と絶望の淵に落とされるような気分だった




「Aさんはどうしますか？」

『え...ごめん、どうしたの？』

考え事をしていて蘭ちゃんと園子ちゃんの会話に混ざっていなかった

「珍しいですねぼーっとしてるなんて。何か考え事ですか？」

『あはは、ちょっとね』

苦笑いを浮かべると蘭ちゃんの隣に座るコナン君がキラリと目を光らせた

うわ、怖。そんな目で見ないで

「今週末に都内で行われる祭りなんですけど、Aさんも是非行きましょう！」

園子ちゃんが身を乗り出して誘ってくる

祭りか。いいね、行きたい

『私もいいの？』

「是非！一緒に行きましょう！それにどうせなら浴衣着ましょうよ」

『浴衣かぁ。私持ってないんだよね』

実は祭りというものに行った事が無いから浴衣なんて持ってる筈もなく

「浴衣ならこっちで手配してレンタル出来るようにしますよ！」

手配とかさらっと言えちゃうのまじでかっこいい。流石鈴木財閥

「じゃあ行きましょう！でもどうせなら...梓さんと安室さんも行きませんか？」

お皿を洗っていた二人が顔をあげる

蘭ちゃんと園子ちゃんが説明すると事情を察していた

「ごめんね、その日は兄と約束があるの」

梓さんは兄と先約がありパスとの事

「安室さんは何か予定とか」

「その日は特に無いですね。それに花火なんてここ数年見てないですし」

「じゃあ決まり！私と蘭とガキンチョ、Aさんと安室さん。...うーん、どうせならもう一人......あっ！」

いた！と叫んでニッコリと笑みを浮かべる園子ちゃん

「ちょっと園子、まだ誰かを誘うの？」

「当日のお楽しみよ」

軽くウインクをして唇が弧を描く

その人当日来るの決定なんだ...

園子ちゃんに捕まったら逃げられない運命を辿る誰かにそっとエールを送った

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