きゅう ページ9
モトキ「あー、今日もAさんの方が早かったー」
そう呟けば微笑んで
貴「ここに住んでるので」
なんて冗談ぽく言った
こんなことも言うんだ
って新しいAさんを知って嬉しくなる
貴「本ありがとうございました、お礼したいんですけど…何か欲しいものとかないですか?」
そう言うAさんに
これはチャンスだと思って
モトキ「じゃあ、敬語なしで話してください」
貴「それは…レベルが高いです…」
そう言いながら苦笑した
モトキ「そうですか?僕年下ですよ?」
貴「…男の人と話したことあまりなくて…それにモトキさん大人っぽいですし…」
恥ずかしそうに笑う
男慣れしてない、って情報に舞い上がりそうになる
あぁ、独り占めしたい…
モトキ「なら、俺もタメで話すのでAさんもそうしてください」
そう言うと、それだったらって受け入れてくれた
モトキ「ありがとう、Aさん苗字は?」
貴「えっと、小桜…小桜A」
Aさんに笑いかけると
安心したような笑顔を見せてくれた
モトキ「そのまま勢いでモトキって呼んで?」
貴「えぇ!?…も、モトキ、くん…で勘弁してください…」
両手で顔を隠してしまう
耳まで真っ赤なAさんをみて笑ってしまう
モトキ「そろそろ桜もピークだし来週お花見行かない?」
貴「お花見…行きたい…」
デートの約束が出来た
またニヤけてシルクにイジられそう
モトキ「やった!じゃあまた連絡するね!」
貴「うん、待ってるね」
Aさんとの距離が近くなって
また1週間頑張れそうだ
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作者名:鳴海 帆南 | 作成日時:2020年2月6日 21時