よんじゅう ページ40
合鍵でAさんの部屋のドアを開ける
モトキ「…なんか…悪いことしてるみたい…」
許可だってとってるし
実際そうじゃない
ていうか頼まれたんだし
家主がいない家に入る、なんてこと
慣れてると思ってた
マサイが居なくてもマサイの家で撮影するし
誰もいないAさんの家には
少しだけ…いや、かなり
ドキドキしていた
モトキ「変態みたいじゃん…」
そんな考えを振り払って靴を脱ぐ
本の置いてある部屋に行くと
相変わらずすごい数の本
…てか増えてる?
どれ持ってくるか聞いててよかったな
絶対迷ったわ
お気に入りの本が置いてある本棚らしい
モトキ「住野よるさんが好きなのかな?」
君の膵臓をたべたい、を含む
住野よるさんが書いた本が全種類
また1つAさんを知れた
好きな本から順に並べてあるらしいので
上からリュックに入るだけ丁寧に詰める
モトキ「こりゃー重たいだろうな…」
まぁ、Aさんの為だし
そう考えると楽に思えてきた
モトキ「あっ、ハリー・ポッター」
こんなのも読むんだ
なんならお気に入りの本棚だし
これは重たいからやめとこう
パンパンになったリュックを
持ち上げて思わず笑う
モトキ「重てー、筋肉つくわー」
そう呟きながらリュックを背負った
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作者名:鳴海 帆南 | 作成日時:2020年2月6日 21時