にじゅうきゅう ページ29
モトキ「できた…」
貴「私もできたよ」
Aさんのを覗くと
ピンクベースでいくつか花の形が作られている
モトキ「可愛いね、Aさんピンク好きだよね」
部屋の感じを見てもそれは分かる
貴「ピンクとか桜が好きなのもあるけど、モトキくんのメンバーカラーでしょ?」
可愛い理由に爆発しそうになる
貴「これを見る度にモトキくんのこと思い出せるよ」
えへへ、っと無邪気に笑った
モトキ「何それ可愛い…」
思わず呟いたけどAさんには聞こえてないみたい
貴「モトキくんは透明なシーグラスが多いね」
上の方はほとんど透明で
下の方は色がついてるかついてないか
分からないくらい薄い水色を並べた
モトキ「海をイメージしたのもあるんだけど、Aさんっぽいから」
首を傾げるAさん
ここがお店じゃなかったら抱き締めるのにな
モトキ「透明で綺麗なAさんみたいだなって」
貴「なんか恥ずかしい…」
顔を赤くしてうつむいてしまった
そんな様子を笑うと顔を上げて
貴「でも…ありがとう、嬉しい」
優しく微笑んでくれた
「出来たか?おっ、いい感じだな!加工するのに20分くらいかかるんだけど…」
モトキ「じゃあそこの海で待ってます」
それで頼むわ、といったおじさんに背を向けて店を出る
モトキ「ねぇ、飾る写真撮ろうよ」
海に背を向けてAさんの肩を抱くと
スマホで写真を撮る
俺も自撮りをするタイプじゃないから
少し下手くそだけど
まぁ、それもいいんじゃない?
モトキ「Aさんソロで撮ろ」
貴「えぇ!?」
あたふたするの可愛い
モトキ「ガオーってして」
首をぶんぶん降ってたけど
お願いすると顔を赤らめながら
控えめにポーズをしてくれた
モトキ「可愛い!」
貴「…私もモトキくんの撮るもん!」
俺のスマホを取るとこちらに向けてきた
モトキ「何したらいいの?」
そう言うとAさんのスマホに表示される
シルクのシンメトリー画像
思わず吹き出すとそこを撮られた
貴「ふふ、大笑いしてるモトキくん撮れた」
楽しそうに笑うAさん
LINEで今撮った写真を送って笑うと
丁度おじさんと約束した時間になっていた
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作者名:鳴海 帆南 | 作成日時:2020年2月6日 21時