じゅうに ページ12
「じゃあ、Aさんの家に行ってみたい」
「…いいよ?」
そんなLINEの文にガッツポーズをして
頬が緩むのを感じる
何度かデートを重ねて
前回は水族館に行った
Aさん楽しそうだったな
あっという間に時間は流れて
もう梅雨に入って雨ばかり
アスレチックも出来ないし
Aさんにも会えないし
雨っていいことないな
なんて考えてたけど
まさかAさんの家に行けるなんて
雨も悪くないなって思ってしまう
俺って単純だな
仕方ないよ
だって好きな人の家だよ?
どんな感じなんだろ?
きっと可愛いんだろうな
なんて考えながら準備をして
コンビニに寄ってから
Aさんの家を目指した
外までなら何度も行ったことがある
デートの帰りに送ったりしてたから
貴「あっ、モトキくん」
俺を見つけた途端にぱっと笑顔になる
可愛すぎる
モトキ「わざわざ下で待っててくれたんだ」
微笑みながら頷く
モトキ「結構上の方なんだね」
貴「うん、すごく綺麗だよ」
鍵を開けて中に入ると
ふわっとAさんの香りがした
シルクとマサイが前に住んでた部屋より少し大きめで
全体的に白とピンクで統一されていて
ベランダには何種類もの花が飾ってあり
それでいてものが少ない可愛い部屋だった
貴「あっ、映画借りたんだけど1人じゃ見れないから一緒に見よう?」
どういう意味なのかと少し考えたけどすぐにわかった
Aさんが出した映画の表紙によって
圧倒的ホラー映画
貴「面白そうだなって思ったんだけど勇気が出なくて」
えへへ、と笑う
ホントに可愛すぎるんだ
モトキ「いいよ、見よっか」
48人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:鳴海 帆南 | 作成日時:2020年2月6日 21時