じゅうはち ページ18
貴「モトキくんはメンバーさんにもイジられて愛されてるでしょう?」
優しく問いかけるAさんに頷く
俺はどちらかと言わなくてもいじられキャラだ
貴「それはみんながモトキくんの優しさを知ってるからだと思うよ」
透き通るような透明な声で俺の鼓膜を揺する
モトキは怒らない、ってよく言われる
貴「優しい人じゃなかったらきっとイジられたりしないでしょ?」
確かにそうかもしれないな
怖い人を前にすると人間は怯えるから
貴「だからモトキくんは私にだけ優しいわけじゃないよ」
そういって微笑む
モトキ「…そうかもね、でもAさんも優しい人だよ」
そう言えば嬉しそうに笑って
「ありがとう」
そう言ってくれた
モトキ「旅行のことなんだけどね?再来週にでもどうかな?」
その週はもう八月に入っているけど
でも3日間お休みが入ってるし
別にデートしたって罰は当たらないでしょ?
貴「うん、楽しみにしてるね」
にこにこするAさんの頬に手を添えて唇を重ねた
明日は土曜日だ
Aさんも休みだし
…襲っちゃってもいいだろうか…?
もう付き合って三ヶ月ほどが経とうとしている
成人した男女がそれくらいの期間交際すれば
そういうことをしていたって可笑しくないはず
モトキ「Aさん…いいかな…?」
顔を真っ赤にして「何が?」と問う
何も知らない透明な彼女が愛おしい
モトキ「大丈夫、俺がちゃんと教えてあげる」
不思議そうに首を傾げて
貴「うん?」
と声を漏らすAさんをベッドに優しく押し倒す
モトキ「優しくするから」
何も分からないAさんに勝手に誓った
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作者名:鳴海 帆南 | 作成日時:2020年2月6日 21時