検索窓
今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:10,663 hit

空白 ページ7

「…学園長があまりにも努力しないから、とね。」
「せやから留年してんねん…。」
「えぇ…。」

…ってことは元々の頭はいいのにそれを活かしていないってわけか…。

あとは、もう一つ気になっていたこと。

ここ3年、サバナクローはディアソムニアという寮に一回戦で当たっており、そこにどうやらポロ負けしているのだが、シュートを決めた、と言われている場面だけディスクが消えるのだ。しかも、それを入れた選手も見えない。

名前もノイズが入ってしまって聞こえなかった。

この人からまるで、拒絶されているかのように何も聞こえないし、見えないのである。

「あと、ここの空白なんですけど、なにか映ってたりします??」
「空白…??いや、映っているぞ??」

え、デュース怖いこと言わないでよ…。


…嘘だよね??

「ここにいるのは『』だよ。」
「え、なんて言いました??」
「せやから、『』やって!!…聞こえへんの??」
「なんか、ノイズみたいなのでかき消されてるんですよね…。」

多分、名前を言ってくれているんだろうけど何も聞こえてこない。

…元の世界に帰るヒントなのかもしれない。


「分かりました。その人のことは気にしないようにします…。」
「…そうだね。もしかしたら何かヒントがあるのかもしれない。彼からは話を少し聞いておこう。」

なんで聞こえないんだろう。

なんかあるのかなぁ…。

「そろそろ寝ようぜ…明日魔法史あるし…。」
「俺様もそろそろ眠いんだゾ…!!」
「僕も眠くなってきた…。」
「じゃあ私はもうちょい見てから寝るから寝ていいよ。」

私は明日欠席だし。

明日はどうしようかなぁ…。

植物園に行けばまたレオナさんとか言う人に会えるかもしれないよね。

「じゃ、おやすみー。」
「ん。」

そういってすうすうと3人は寝てしまった。


私はもう1度、彼が入学したとみられる年のマジフト大会を見直す。


完全なフォーメーション、魔法の使い方、軽やかな体さばき。きっと、彼のこの動きに憧れて入った子もたくさんいたはずだ。

でも、彼はここ3年負け続けている。


…落ちこぼれの烙印を押されても何も言えなかったはずだ。

…歯を食いしばって、耐えていたはずだ。



止められるかどうかなんて分からない。

私は魔法の使えないただの人間だから。

でも、それでも。

それが暴れているのを鎮火して、抑えるのが私の役割なのだと思う。


「待ってろよ…レオナ・キングスカラー…!!」

△宣伝〈読まなくても大丈夫です〉→←不可能を可能に



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (16 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
143人がお気に入り
設定タグ:ツイステ , 手下 , ヴィランズ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

チョコレートソース(プロフ) - 前回のコメントにも書きましたが、手下達の担当教科や担当寮などのまとめを書いてもらってもよろしいでしょうか? (2021年3月23日 21時) (レス) id: a8c1fc5263 (このIDを非表示/違反報告)
チェシャ(プロフ) - HIMARIさん» 返信遅くなってしまって申し訳ないです…!!ありがとうございます!!頑張ります!! (2021年2月21日 18時) (レス) id: 3a62d5edf8 (このIDを非表示/違反報告)
HIMARI(プロフ) - とても面白いです!続き待ってます! (2021年2月19日 7時) (レス) id: 9a74ee9c6b (このIDを非表示/違反報告)
チェシャ(プロフ) - サージ・オーパルさん» なんと…!!ありがとうございます…。時間ができ次第ガンガン進めますのでお待ち下さいませ…!! (2021年2月2日 20時) (レス) id: 3a62d5edf8 (このIDを非表示/違反報告)
サージ・オーパル - 続きが見たくなるくらい面白いです!これからも投稿頑張ってください。 (2021年2月2日 19時) (レス) id: b331457550 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:チェシャ | 作者ホームページ:無い。  
作成日時:2020年9月6日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。