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尻尾 ページ3

「し、尻尾ッスか??」
「はいっ!!尻尾…フッサフサで触り心地良さそうじゃないですか!!」
「デラックスメンチカツサンドと引き換え…シシシッ、交渉成立ッス。」

そう言ってニヤリと笑った彼。
するといきなり体が勝手に動き出した。

「おわっ…!!」
「もらっとくッスよっ、と。はい、好きなだけどーぞ!!」

何があったんだろ…。まあでもフサフサの尻尾と引き換えなら何でもいいや。

「わぁぁぁぁ…やっぱりフッサフサ…!!」

茶色の尻尾…すっごいなめらか…。
植物園であったあの獣人さんとはまた違う形をしている。

しばらく触っていると彼はなにやら急いでいることに気がついた。

「ほら、もういいッスか??俺、これ届けなきゃいけないンスよ。」
「そうですか…。残念です。お名前を聞いてもいいですか??」
「…ラギー・ブッチ。2年B組ッスよ。」
「じゃあ…ブッチ先輩??」
「ラギーでいいッス。じゃ。」

そう言ってタタタッ、と駆けていってしまった。
あぁ…愛しの尻尾…。

「なんか変なやつだったんだゾ…。」
「ラギー先輩、だって。」
「お前いっつもグリムのことモフモフしてんじゃん。」
「尻尾とは違うの!!」

そんな話をしながらご飯を食べる。
そういえば今日の放課後は学園長に呼び出されていた。何があるのだろう。

「今日は放課後どうする??」
「僕は部活が「二人とも学園長に呼び出されてるでしょ」…忘れていた…。」

この学園、学園長の存在感うっすいよね。
前も落とし物届けに行ったら目の前にいたのに気が付かなかったし。「心優しい私を無視するとは何事ですかっ!!」って怒られた。いや、本当に心優しかったらそれくらいで怒らないと思うんだけど。

「ほら、早く食わねぇと次の授業遅れんぞ。」
「あ、私次関係ないから。」
「そういえば次は体力育成だったな。着替えに行こう。」

こういうときには便利なんだよなぁ。

…今日の当番誰だろう。今までダルちゃんとスカーちゃんペアに当たったことないんだけど今日は当たる気がする。

確かスカーちゃんはサバナクローとかいう寮の寮監だっけ。ちょっと聞き込みしてみようかな。



少し考えながら、職員室へ向かった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その頃、植物園。

「ほら、デラックスメンチカツサンドとアイスティーッス。」
「お、頼んだもんちゃんと買えみてぇじゃねぇか。」

眠っていた黒い獅子が目を覚ました。

腹ごしらえをして、少し休んで。


そして立ち上がる。


自らの信念のために。

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チョコレートソース(プロフ) - 前回のコメントにも書きましたが、手下達の担当教科や担当寮などのまとめを書いてもらってもよろしいでしょうか? (2021年3月23日 21時) (レス) id: a8c1fc5263 (このIDを非表示/違反報告)
チェシャ(プロフ) - HIMARIさん» 返信遅くなってしまって申し訳ないです…!!ありがとうございます!!頑張ります!! (2021年2月21日 18時) (レス) id: 3a62d5edf8 (このIDを非表示/違反報告)
HIMARI(プロフ) - とても面白いです!続き待ってます! (2021年2月19日 7時) (レス) id: 9a74ee9c6b (このIDを非表示/違反報告)
チェシャ(プロフ) - サージ・オーパルさん» なんと…!!ありがとうございます…。時間ができ次第ガンガン進めますのでお待ち下さいませ…!! (2021年2月2日 20時) (レス) id: 3a62d5edf8 (このIDを非表示/違反報告)
サージ・オーパル - 続きが見たくなるくらい面白いです!これからも投稿頑張ってください。 (2021年2月2日 19時) (レス) id: b331457550 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:チェシャ | 作者ホームページ:無い。  
作成日時:2020年9月6日 20時

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