『テニプリ』満点ノ恋空-six-

「ハンカチ少女」=跡部景吾　青蓮さんリク ページ35

『あの…っ！』


１人の女子が、俺に声を掛けた。どうせ告白か何かの類いだと思っていた

…けど、違ったんだ


『こ、このハンカチ…要らないんですかっ?!』


そう言って出して来たのは、俺がさっきゴミ箱に捨てたハンカチ。今朝水溜まりの中に落とし、泥だらけになったから捨てたのだ


「あ、ああ…」

『じゃ、じゃあ貰ってもいいですか?!』

「別に構わねえ」

『ほ、本当ですか?!…こ、これでやっと、妹に新しい髪飾りを作ってあげられます！

あの、本当にありがとうございます！お名前、教えて貰ってもいいですか?!』


この学園で、俺の名前を知らない女子生徒に出会ったのは初めてだった。気付いたら、この時から、俺はコイツに興味を持っていたのかも知れない


「跡部景吾だ」

『跡部先輩ですねっ！ありがとうございますっ、お礼は必ずします！』


女子生徒は、そうして走り去った。その笑顔に、俺の胸の奥が燃えるように熱くなったのを感じた


「っ…。いてぇ…」


それが恋だと気付くのは、もっとずっと先の話


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夢主の名前出せなくてごめんなさい

貧乏少女と跡部様のお話でした

このお話では、ピュアな跡部くんを目指しました

青蓮さん、リクエストありがとうございました！



　

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