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立海大家族!3 ページ28

アイツが絵を描きたいと言うから、部室で絵を描いていた

俺も暇になったんで、部室に置いてある裏紙を使って絵を描いた


『・・・なんじゃそれ』

「何って・・・、どう見ても犬だろ!」

『犬ぅ?そんなん犬に見えん。お前さん、絵下手じゃのう』

「なっ、なんだと!じゃあ、お前はどうなんだよ!」

『・・・ん』


Aは(いつまでも仁王先輩の妹とは呼べないので、名前で呼ぶことにした)無造作に紙を投げた

クシャクシャにされた紙には、6歳が描いたとは到底思えないほど上手な兎の絵が描かれていた


「うまっ?!なんだこれっ、お前描いたのか?!」

『それ以外誰が居るんじゃ。バカじゃのう。それに、これくらい普通じゃろ』

「いやいや、普通じゃねーって!お前ホントに6歳か?!すげーじゃん!」


あまりにもすごいもんで、つい乱雑に頭を撫でてしまった


『ちょっ、何するんじゃ!せっかく兄ちゃんが結んでくれたんに、ぐしゃぐしゃになるじゃろが!』

「おお、わりぃわりぃ」

『・・・ふんっ』


Aは不機嫌そうにそっぽ向いたが、その横顔は少し嬉しそうに見えた


「ちゃんとお兄ちゃんやれてるみたいじゃないか。赤也」

「ゲッ、幸村部長・・・!」

「ゲッ、て何だい?人を化物みたいに」

「す、すんません!何でもないっす!」

『!! 兄ちゃんじゃ!』


Aは、仁王先輩の姿を見つけるなり、走って行った


「おー、A。良い子にしちょったか?」

『うん!』

「なぁにが良い子だよ。ずっと兄ちゃんじゃなきゃ嫌だ、って悪態ついてた癖に」

『・・・』


急に怖い顔をして、睨んでくる


「なっ、なんだよ」


Aは、仁王先輩に抱っこされたまま、俺の耳元で低く囁いた


『・・・あたしのこと放って、漫画読んでたこと部長と副部長に言うぞ。ええんか』

「お、お前・・・!それは言わないって約束だろ!」

「一本取られたのう、赤也」

「に、仁王先輩・・・!」


仁王先輩は楽しそうに笑った

この兄にしてこの妹あり、だ・・・。



 

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(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» 申し訳ございません。やはり、キャラを把握していない状態で物語を書くのは難しく、一度受けたリクエストであるのに大変恐縮なのですが、こちらのリクエストはお断りさせていただきます。大変申し訳ありません。 (2022年5月30日 13時) (レス) id: 16735b882b (このIDを非表示/違反報告)
ミユウ - 高校生で種ヶ島修二お願いします!時間はかかってもokですジャンルは弱愛 (2018年4月30日 14時) (レス) id: d3b3df4a73 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» 承知しました。リクエストありがとうございます (2017年12月1日 23時) (レス) id: 939c3a517e (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 結さん» はい (2017年12月1日 22時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» ごめんなさい、新テニの方はあまり詳しくなくて、かなり時間を要してしまいますが宜しいでしょうか (2017年12月1日 19時) (レス) id: 939c3a517e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空愛 | 作者ホームページ:bakatesu.inaire.inaga−.animadaisuki...  
作成日時:2015年2月26日 20時

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