私たち結婚しました２ (ページ14)

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ウギョル64 ページ14

Seoyon side

振り向いた時の顔の近さにはドキッとした

集中しなきゃ、今は仕事中だもん！

ｶﾒﾗﾏﾝ「そしたら、今度は正面からソヨンちゃんがダニエルくんの首に手かけましょう」

言われた通り、カメラマンさんの支持に従って

ｿﾖﾝ「こうですか？」

ｶﾒﾗﾏﾝ「もっと顔近づけて～！」

高いヒール履いてるのもあって、ほんとに近くなる

ｶﾒﾗﾏﾝ「いいよ～！」

形ができたとこで、ニエルの目を見たのが間違いだったのかも...

優しく微笑んでて、でもどこか切なげで、つい見惚れてしまう

心臓はドクンッドクンッうるさい

ニエルにはもちろん他のみんなにも聞こえるんじゃないかってくらい

ｶﾒﾗﾏﾝ「そのまま見つめあっててね～！」

言われなくても、目が離せません

その瞳に吸い込まれそうになっていく

なんだろう、心臓バクバク言うのに加えてキューって変な音し始めてる。壊れるのかな

ﾀﾞﾆｴﾙ「ヌナ？」

ｿﾖﾝ「ん？」

ﾀﾞﾆｴﾙ「ヌナがおチビちゃんじゃなくて調子狂う」

ｿﾖﾝ「私もよ」

調子狂うどころじゃないわよ

私、これ、撮影じゃなきゃ、何してたか分からない

そこから数カット撮影したけど、あまり記憶にない

ただとても緊張して集中してたのだけは確か

だって、プロとしての意識を強く持ってないと、緊張の糸張ってないと、こなせなかった

個人撮影に入ってやっと本調子を取り戻せた

私が先に撮影終えて、後からのニエルの撮影を見てた

カメラに向かって微笑むニエルは、やっぱりカッコよかった

本当に困った

完全に手遅れ、もう戻れない、すっかりハマってしまったんだと思う

胸がチクチク痛くて、でもすごく愛おしさを感じて、やっぱり私はこの人のこときっと好きなんだろうなって思う

自分の気持ちを認めてしまうと、今度は相手の気持ちを手に入れたくなるのがいけないところなんだよな

ｽﾀｯﾌ「では、撮影終了します！お疲れ様です！」

ﾀﾞﾆｴﾙ「ありがとうございました～」

ｿﾖﾝ「お疲れ様でした～」

写真の撮影なんて慣れっこなのに

随分疲れてるのは、着慣れないドレスのせいか、隣で『腹減った～』ってうなだれてる奴のせいなのか

でも、さっきとは打って変わって、気の抜けた姿を見てたら考え込むなんて馬鹿らしいなって思えた(笑)