週末だけの恋。 (ページ46)

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あの頃3 ページ46

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週明けの食堂で松倉に、Aちゃんにダル絡みしていたと言われて反省。

Aちゃんと一緒にいた男が俺を見て引いてたらしい。

あぁ、なんか色々ムカつくな。

Aちゃんのことになると、思うようにいかなくてため息が出る。

金曜日の仕事終わり、会社を出たところには

「あの、Aの不審者ですか？」

なんて、変な発言をしてくる男がいた。

話を聞くと、この男はAちゃんと同じ部署の後輩で、俺を見て引いていた男だとわかった。

Aちゃんのことが好きみたいだ。

松田「真剣ならいいですけど、傷つけたり変なことをしたら俺許さないですから」

「…あぁ、はい」

松田「俺は好きな子は傷つけたくないし、その子の弱みに漬け込んだり人生振り回したりしたくないんで、変な男からは俺が守りますから。」

「そうですか」

松田「Aが俺を好きって言ってこない限り、進展させないって決めてるんで。まぁ言ってくるとは思えませんけど。じゃ、頼みますよ」

急に現れた少女漫画から飛び出してきたような"良い奴"感のある男は、宣戦布告のようなことをして男前に去って行った。

…熱量高いな。

こんなに想われているAちゃんを、俺なんかが好きでいていいんだろうか。

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そう考えながら公園に行くと、Aちゃんの横には男がいて、暫くするとふたりで公園を出て行った。

会話からしてこいつが"カイト"だ。

あの雰囲気の男女、夜の街。

どう考えも行き先はひとつで、自分の元カノがチラつく。

不倫なんて何も良い事ないのにさ

俺もAちゃんも馬鹿だね。

…Aちゃん、泣いてないかな。

不安で押し潰されそうになってないかな。

そう考えていたら、Aちゃんが初めて俺に頼ってくれた。

一緒に居酒屋に行って気晴らしに飲んで、松倉が俺が隠していた"隣のビルにある会社の人間だ"ってことをバラしたことがわかった。

仕方なく今までの経緯を話してみれば、Aちゃんは"宮近さんって、そういう相手いるんですか？"なんて、俺のことを気にしてるみたい。

話の流れで告白してみたけど、Aちゃんは信じないような顔をしていて、ひねくれた自分の行動を後悔する。

後日、Aちゃんはカイトが異動してくる話をしてきて、また頭を悩ませている様子。

また告白しても"恋愛対象じゃない"って

俺の事好きになってくれれば、悩みから解放してあげられるのに。