週末だけの恋。 (ページ34)

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数週間後、同じビルにいる同期に"中村ここに来たし、同期で歓迎会しよう！"と声をかけられて

集まる人数は私と海人くんを含めた、このビルにいる同期の4人。

私以外はみんな男性で、初めは断っていたけれど"男だけじゃむさ苦しいから来て！お願い！"と頭を下げられて、結局行くことになった。

歓迎会は来週の金曜日。

…宮近さんに会えないや。

連絡、入れるべきなのかな。

でも今まで連絡したことないし…

今週の金曜日に話せばいいかな。

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金曜日になって、歓迎会は丁度来週の金曜日。

仕事が終わってビルから出ると、同じタイミングで隣のビルから松倉さんが出てきた。

鉢合わせするのは初めてで、棒立ちしている私に気づいた松倉さんは手を振ってきた。

松倉「Aちゃん、おつー」

『お疲れ様！』

松倉「これからちゃかと？」

『うん、そうだよ』

松倉「メッセージでやり取りしてたら、会うの久しぶりって感じしないね」

『そうだね。でも会ってタメ口なのちょっと違和感あるかも』

松倉「それは俺も思った(笑)」

「…何してんの？」

松倉さんと話していると、その後ろから近づいてきたのは宮近さんだった。

『え？』

松倉「あっ、やべ」

宮近「なんかふたり楽しそうじゃん」

松倉「ちゃか、これはさ」

宮近「Aちゃん、行こ。松倉お疲れ様」

松倉「あ、お疲れ様…」

腕を強く引かれて公園のベンチに座る。

いや、座らされたっていう方が正しいかも。

宮近さんも隣に勢いよく座る。

宮近「松倉と仲良いんだね？」

『まぁ、それなりに』

私が答えると、いつもポーカーフェイスな宮近さんとは裏腹に、ムスッとした表情をしてきた。

もしかして、宮近さん嫉妬してる？

宮近「お互いタメ口なんか使っちゃってさ、俺といる時より笑顔だし。いつの間に仲良くなったの？」

『それは…』

宮近「ねぇ、答えてよ」

『言えないです』

だって、言っちゃったら私が松倉さんに宮近さんのことを聞いていたのがバレちゃう。